現代社会学部公開講座 第27期 町家で学ぶ京都の歴史と文化 ~第4回『地域連携からのまなび』~

2019/02/14

講師:天野 太郎[同志社女子大学 教授]

+プロジェクト演習受講学生

 

今回は、地域連携の実践事例として、社会システム学科で行なわれている授業「プロジェクト演習Ⅰ」での北海道富良野地域における実践的な報告について報告を行った。このプログラムは2006年から始められ、夏季休暇中に7泊8日の日程で毎年実施されている。観光の視点はもとより、自然地形に関する特質、新しい観光資源の創出、自然環境学習、多世代型の交流のありかた、中心市街地の活性化など多岐にわたる学習を通した提言を現地で発信することを通して、地域連携の可能性について継続的に報告を行っている。

今回は、富良野地域の形成と展開について講話したあと、今年度実施した4つの報告—すなわちインスタグラムを通した観光資源の掘り起こし、通年型・宿泊型観光の可能性、ホテルのアクセス問題、公共交通の可能性についてSDGsの視点も踏まえた提言—について、富良野市民を対象とした報告をまとめた。

「持続可能な開発目標」の重要性が指摘されている中で、このような地域連携型の教育プログラムを通して、とくに過疎地域、高齢化地域においてこうした取り組みが行われる必要性や、その継続的運用についての諸課題についても併せて報告を行った。

 

参加者数:31名

 

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