現代社会学部公開講座 第22期 町家で学ぶ京都の歴史と文化 ~第4回 『紫式部と藤原道長』~

2016/07/22

講師:朧谷 寿氏 [同志社女子大学名誉教授]

藤原道長は平安時代において、天皇家との外戚関係を築き、貴族社会の頂点を極めた。道長の自筆日記『御堂関白記』のうち14巻が現存し、近衛家の陽明文庫に架蔵されている。自筆日記としては最古のものと位置付けられ、ユネスコ記憶遺産として登録された。紫式部は道長の娘であり、一条天皇の中宮となった彰子に仕えた。紫式部にとって道長に厚遇される利点は大きかったはずである。

講座日が祇園祭先祭りの宵山の日であったため、最初に祇園御霊会としての由来や鉾の変遷にも触れられた。