第9回《Vine》講座

2021/10/12

開催日|2021年10月2日(土)

雲ひとつない秋晴れのもと、「コロナ禍の中で、新島八重の生き方に学ぶ」と題し、講師に歴史家で作家の大越哲仁氏をお招きしご講演いただきました。午後のひととき、今出川キャンパス楽真館にて40名あまりの方がご参加くださいました。

新島八重の生涯を八つの時代に分けた「新島八重年表」をもとに、その時代ごとに彼女の生き様を、おもしろおかしく、また、生き生きとお話してくださいました。

中でも印象深かったのは、夫の新島襄亡き後の時代のお話でした。八重は、襄と共に同志社女学校開校に力を尽くしましたが、襄亡き後、40年近くを大邸宅にて一人で過ごしました。その間、戦争未亡人の救済策として、茶の湯の指導にも力を尽くしたということです。

また、明治初期には珍く、二人は、「八重さん」、「ジョー」と呼び合うモダンカップルであったともお話の中に出てまいりました。ペアルックの先駆けとも言える様相で写っている写真はとても微笑ましいものでした。

苦難に力強く立ち向かう八重のさまざまな話から、コロナ禍においても屈しない力を深く学ばせていただくことができました。大越氏の著書に「新島襄と八重夫妻~日本最初のモダン・カップル~」があります。読書の秋の一冊にどうぞ。

(レポート作成:《Vineの会》役員)