第18回 同志社女子大学キャリアサロンを開催

2024/02/29

【日時】2024年2月17日(土)14:00~16:15
【場所】京都アカデミアフォーラムin 丸の内(東京都千代田区丸の内1-5-1)
【参加者】106名(会場49名、Zoom57名)
【備考】第1部のみZoomによる同時配信あり

第1部は特別講座として今年のNHK大河ドラマ『光る君へ』の広報プロデューサーを務める川口俊介氏を講師に招き、「大河ドラマで描く国風文化と女性の活躍」と題し講演いただきました。これまであまり扱ってこなかった時代、女性にスポットを当てた本ドラマの狙いや魅力について、映像を交えながらご紹介いただきました。衣装や白木のセットなど、本ドラマを通して日本古来の文化や消えゆく各地の伝統を少しでも現代に継承したいという想いも語られ、平安文化の再現性や女性の活躍に着目することで、大河ドラマの新たな面白さを知ることができました。

続いて本講演として、表象文化学部日本語日本文学科の吉海直人特任教授に「紫式部・清少納言はキャリアウーマン ~後宮は平安女性の職場だった~」と題して講演いただきました。大河ドラマの中で描かれている紫式部や清少納言といった女性たちの活躍の様子を史実と絡めながら解説いただき、政治の中で女性たちの果たした役割などについて具体的にイメージすることができました。藤原道長の政権を支えた背景に姉や妻、紫式部など女性の力があったこと、妻・倫子による朝廷内の人的ネットワーク構築とそれによる政治への影響力など、貴族社会という限られた範囲ながらも、歴史の中で最も女性が活躍した時代の女性のキャリアや役割について理解を深めることができました。

第2部の異業種・異職種交流会でも講師のお二方に多くの質問が寄せられるなど、平安時代の女性とキャリアという一見かけ離れたテーマながら、今回の講演は働く卒業生にとって大きな刺激となった様子でした。さらに交流会では活発な卒業生同士の交流も見られ、参加者から「普段なかなか話す機会の少ない業種の方と話すことができた」「結婚出産、復職の話を伺えたり、様々な人と交流ができたりと、あっという間の時間だった」「起業を検討しつつも不安や戸惑いがあり躊躇していたが、別の参加者から励ましやアイデアをもらえた」「本当に参加して良かった」などの声が寄せられ、盛会のうちに終了しました。

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