三ヶ日町アクティブエイジング研究に関する記者発表を行いました

2020/12/09

開催日|2020年11月19日

同志社女子大学、浜松医科大学、浜松市は、ミカンの栽培で有名な浜松市三ヶ日町の住民が健康で長生きしている理由として、三ヶ日みかんをよく食べる習慣との関連を明らかにすることを目的に、2027年までの追跡調査を開始すると発表しました。

同志社女子大学生活科学部食物栄養科学科の杉浦実教授、浜松医科大学健康社会医学講座の中村美詠子准教授と行政(旧引佐群三ヶ日町、現浜松市)は、2003年から2013年まで共同で「三ヶ日町研究」を実施。1日に三ヶ日みかんを3~4個以上食べる住民は、ミカンに多く含まれるβ-クリプトキサンチン(※)の血中濃度が高く保たれ、骨粗しょう症や糖尿病などの生活習慣病予防に有用ということを明らかにし、「三ヶ日みかん」が生鮮食品で初となる「機能性表示食品」の認定にもつながりました。

今回の「三ヶ日町アクティブエイジング研究」は、「三ヶ日町研究」の継続研究として同研究に協力してくださった住民の皆様に新たに研究への協力をお願いし、みかんの摂取を含めた食習慣や日常生活の活動状況などと健康長寿との関連を明らかにすることを目的としており、健康保持増進に還元されることが期待されています。

※柑橘類特有のオレンジ色の色素成分。カロテノイドの一種で、強い抗酸化作用を持っている。

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