表象文化学部開設10周年記念「表象文化フェスティバル-ふみだすチカラ」 周防正行氏トークイベント

2019/11/08

11月4日(月)、今出川キャンパス栄光館ファウラーチャペルにて、「表象文化フェスティバル-ふみだすチカラ」トークイベントを開催しました。キムラ緑子氏に続き、本フェスティバル2本目のトークイベントである今回は、ゲストとして映画監督の周防正行氏をお招きしました。

周防氏のご要望により、MCは本学部在学生3名および教員が務めました。そのトークでは、最新作「カツベン!」に関する質問をはじめ、作品タイトルのつけ方や、社会派作品とコメディ作品の制作現場の雰囲気や関わり方の違いなどについて、MCの学生からの質問に対して丁寧にお話しいただきました。このほか、作品として「ボツ」になったテーマについて面白おかしく語っていただき、会場は笑いの渦に包まれました。

どの作品も、すべてのスタートはご自身の「驚き」だという周防氏。「驚き」をきっかけに、あらゆる手段を使ってその世界を知っていくそうですが、氏が大事にされているのはその時に仕入れる1つ1つの「エピソード」だそう。シナリオ作りは、実は日々の単純な積み重ねで、1つ1つの「エピソード」と全体の流れを結び合わせ、あたかも複雑なストーリー(世界)に見えるように仕上げているのだとか。このように、シナリオ作りについても大変興味深く語っていただきました。

また、氏の「踏み出したエピソード」として、大学4年次生の夏休み前に、知人の勤める店の常連だった高橋伴明監督に「助監督にしてほしい」と直談判して採用され、超薄給の修行時代からキャリアをスタートさせたというお話も伺いました。

「何かを表現したいときは、人に伝えたいものや気づいたものを恐れずに日々少しずつ積み重ねる。そうすると相手に強く訴えられる。」といった創作の本質にも繋がる熱いメッセージもいただきました。

在学生・卒業生・教職員にとどまらず、一般の方を含む約130名の方に参加いただき、盛会のうちに終了しました。

このあとも、「表象文化フェスティバル-ふみだすチカラ」のイベントは、12月17日(火)まで続きます。

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