秋学期開始に向けて学長からのメッセージ

2020/09/17

秋学期開始に向けて学長からのメッセージ
Be Handsome. ハンサム・ウーマンを目指そう

学長 飯田 毅 

現在、私たちは新型コロナウイルス感染症の感染拡大に直面し、春学期はキャンパスの閉鎖とオンラインでの授業という、これまで経験したことのない緊急対応に迫られました。国は「新しい生活様式」を導入し、経済活動と感染防止を両立させる道を模索しようとしています。

本学は、この社会状況の中にあって、秋学期、適切な感染予防措置を講じた上で、キャンパスでの対面形式による授業を基本とし、受講者数が一定規模以上の授業等は遠隔授業で実施していく予定です。学生の皆さんには、春学期には実現できなかった対面で学ぶ機会、友人との交流やクラブ活動などのキャンパスライフを可能な限り保障していきたいと考えています。

しかし一方で、学内外で学生同士が交流する機会が多くなることは、感染リスクが高まることにつながることも否定できません。キャンパスでの充実した学びを継続するためにも、また、ご家族など大切な人たちの生命と健康を守り、地域における感染拡大を防止するためにも、学生の皆さんには、こまめな手洗いなど国が推奨する「新しい生活様式」を積極的に取り入れ、学内外で行動する際に3つの密(密閉・密集・密接)を回避すること、体調管理と健康観察に普段の生活から注意し、学内では必ずマスクを着用することをお願いします。特に、マスクを着用せずに会話をして、飛沫感染リスクが高くなる飲み会・コンパなどに参加することはできるだけ控えてください。

ただし、いくら行動に気を付けていても、感染してしまう可能性は誰にでもあります。にもかかわらず、感染者が誹謗・中傷を受けるといった事態も発生しています。自分が感染したとき、友人にどうして欲しいかということを考えて行動して欲しいと思います。

人々の精神的な余裕がなくなるこのような状況下でこそ、本学の教育理念の一つであるキリスト教主義を想起し、皆さん一人一人が思いやりの気持ちと他者を大事にする心を育み、創立者新島襄の妻で女子塾の教師でもあった新島八重のように、美しい行いをすること(Be Handsome.)を期待しています。

新島襄はアメリカでお世話になったハーディー夫婦に宛てた手紙の中で、妻八重のことを「… what I know of her is that she is a person who does handsome.」「私が彼女について知っているのは、美しい行いをする人だということです。」としたためています。
(1875(明治8)年11月23日)