『Japan Studies B』東京フィールドトリップを実施
10月26日(土)から27日(日)にかけて、Japanese Studies Program(JSP)の日本文化・社会クラス『Japan Studies B』の一環として、東京でフィールドトリップを実施し、JSP留学生4名、クラスメイトの学生4名および引率者3名が参加しました。
『Japan Studies B』では、日本の文化や、マンガやアニメーションなどのメディア、芸術などについて学んでいます。
初日は、原宿の太田記念美術館を訪問し、「広重ブルー」にスポットを当てた浮世絵を鑑賞しました。江戸時代後期を代表する浮世絵師 歌川広重の作品には、当時の既存の青色とは異なる「ベロ藍」が多用されています。空や水辺の情景を表現する際、時には大胆に、時には繊細に藍色を用いることで作品に豊かな叙情性が盛り込まれました。国内外で人々を魅了し続ける名作の数々を、学生達はじっくりと鑑賞しました。
その後、浅草の仲見世商店街を通り抜け、浅草寺を拝観しました。多くの参拝者に圧倒されながらも、学生たちは下町情緒を残す街並みを楽しんでいました。
翌日は、六本木にあるサントリー美術館で「没後300年記念 英一蝶 ―風流才子、浮き世を写す―」を鑑賞しました。英一蝶は、元禄年間(1688~1704)前後に、江戸を中心に活躍した絵師で、市井の人々を活写した独自の風俗画を生み出しました。ユーモアあふれる戯画から、狩野派絵師としての高い技量をうかがわせる謹直な作品まで、一流絵師であり俳諧師でもあった一蝶の作品を包括的に鑑賞しました。
両美術館では、学生達は先生から出された課題に時間いっぱい懸命に取り組みました。
JSPの課外フィールドトリップは、留学生と本学学生が授業外でも日本文化を学びながら、交流を深める機会となることを目的としています。この参加を機会に、日本文化についての関心と学生同士の交流が深まることを願っています。