中・長期留学生のための「神戸フィールドトリップ」を実施

5月25日(土)、中・長期留学生 6名(ドイツ1名、台湾4名、ベトナム1名)と本学学生3名が、復活と多文化共生の街・神戸をテーマとするフィールドトリップに参加しました。
人と防災未来センターでは、阪神・淡路大震災(1995年1月17日発生)の地震破壊のすさまじさを大型映像と音響で体感し、復興に至るまでのまちと人の様子を描いたドラマを視聴。震災の記録フロア、防災・減災体験フロアでは、皆とても熱心に、当時の震災関連資料の展示を見たり、防災学習パズルや実験装置・減災グッズに触れたりしていました。
滞在時間が短かったことが残念だったようですが、案内ボランティアの方の熱い解説が心に響いた、防災の大切さを深く理解し、減災のための備えや過去を伝える大切さを学んだ、などの感想をいただきました。
アジア・アフリカからの海外研修生が集うJICA関西食堂では、エジプト料理のランチに舌鼓を打ち、中華街では中国の雰囲気と活気を体感し、(旧)居留地では事前学習で学んだ開港当時の街の様子に思いを馳せることができたようです。
様々な宗教や人種が共存する北野異人館街では、2つのグループに分かれてボランティア・ガイドツアーに参加しました。明治時代、アメリカ総領事の邸宅として建てられた洋館「萌黄の館」では、建築様式や室内装飾など細かい説明があり、ジャイナ教寺院、ムスリムモスク、カトリック教会、ハリストス(ロシア)正教会、日本の神社なども巡りました。異人館街は異国情緒あふれ、美しい建築と街並みを楽しむことができ、大変満足した、歴史や開港当時の生活様式についても詳しく学ぶことができた、と好評でした。
最後は「神戸」のまちの名の由来ともなった生田神社を訪れました。空襲で焼けたものの現在は復活の象徴ともなっている樹齢500年のクスノキ(兵庫県の県木)や、震災時には崩壊したが新しく建て替えられた拝殿や伊勢神宮から譲り受けた第二鳥居を見て、トリップを締めくくりました。
盛りだくさんの内容でハードでしたが、トリップ全体を通して、たくさんの留学生や新しい 仲間とも出会え、多くの学びを得、とても充実した一日となった、また再訪したい、などの感想をいただきました 。
普段あまり訪れることのない神戸へのフィールドトリップは、留学生・本学学生が日本の歴史や文化に対する理解を深めるとともに、学生同士の貴重な交流の機会となりました。
人と防災未来センター
中華街(南京町)
北野天満神社
ジャイナ教寺院

ムスリムモスク

ハリストス(ロシア)正教会
生田神社