2025年12月 今月のことば

2025/11/28

あなたたちはわたしの土地に寄留し、滞在する者にすぎない。

《レビ記 25章23節b》
日本聖書協会『聖書 新共同訳』より

 

「地球を守る」ではなく、私たち、人間がこの地球で生きていくためには

「今年の夏は暑かったですね。」
日常会話をよくこのような一文から始めていませんか?年齢、文化、言語、職業、政治的立場、興味が異なる者同士でも、最も同意しやすい話題が「天気」ではないのでしょうか。

琵琶湖の豊かな自然に囲まれた同志社びわこリトリートセンターで11月1日と2日に行われた2025年度宗教部主催の秋季リトリートに学生、そして教職員の方々と共に参加しました。大学の日常では、なかなかお会いする機会が少ない他学科の先生や学生さん達とゆっくり会話ができた2日間でした。

お食事中、そして移動中も今年度の猛暑日が常に話題としてあがっていた中、1日目に写真家、ノンフィクション作家、惠泉女学園大学教授である桃井和馬先生による「私たちはどのような時代を生きているのか?~地球環境と戦争と宗教と~」と題する講演がありました。桃井先生はお話の中で、「気候変動」を世界を襲う最大の危機として語られていました。

またスライドには、現在の私たちの生活スタイルを維持するために必要な地球の個数のグラフがありました(世界で1.7個分、日本の生活スタイルに2.8個分)。さらに宗教部長山下智子先生の聖日礼拝でのお話でも2023、2024、2025年の3年連続、京都市猛暑日日数の記録更新、「記録的な暑さ」について語られていました。

私たちがここ数年経験している耐え難い“異常に暑い”夏は数日に限られている天気ではなく数十年間の気象の状態を示す気候であります。産業革命以来、かつては人間の発展に理想的な気候に恵まれていた地球を、生きることが困難になる環境へと転換させてしまいました。

新しい価値観を創造する必要性を感じるこの時代において、リベラルアーツの女子大学こそが貢献すべき分野であると私は考えています。

(MT)