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現代社会学部公開講座 第24期 町家で学ぶ京都の歴史と文化 ~第4回 『学校茶道の世界』~

開催日|2017年7月8日(土)

講師:安井 宗温・安田 宗伊[裏千家正教授]

 

日本を代表する伝統文化の一つである茶道。今回は「学校茶道の世界」と題して、裏千家正教授であり、同志社女子大学裏千家茶道部の講師を務められている安井宗温さんと安田宗伊さんをお招きし、お話を伺いました。

 

茶道では、よく「表千家」と「裏千家」という流派をよく耳にしますが、この二つの流派の違いを理解している人は少ないのではないでしょうか?両家の違いを簡単に説明すると、「表千家」は、千利休からの作法を現代に至るまでに脈々と受け継ぎ、新しいことは基本的に取り入れず、伝統を重んじる姿勢を貫いています。そして、今回お話を伺うお二人の流派でもある「裏千家」は、伝統は重んじつつも、時代により変化する革新的な新しいことにチャレンジし続ける流派ともいわれ、例えば、正座ではなく椅子に座ってするお点前もあるそうです。そんな、今では茶道界の半分の生徒数を誇る「裏千家」が、どのようにして今日のように主流になっていったのかを安井さんから伺いました。茶道と聞くと、なんとなく女性が着物を着て畳の上で正座をしてする、というイメージを抱く方が多いと思うのですが、実は昔の茶道はもともと男性がするものとされていました。そんな、茶道を最初に女性の教育で取り入れようとした女性がいます。その方は、跡見花蹊(あとみかけい)さんです。この方が、明治8年に開講した跡見女学校で、茶道を女性の教育の一環としてカリキュラムに取り入れたのです。実はそれまで茶道は礼儀作法として意義付けられていませんでした。しかし、このように女性教育の一環として茶道を学ぶことで、「人に対する思いやり」や「美しい所作」を身につけようという考え方が徐々に広まってゆき、今日のように「裏千家」は主流になっていったようです。このように、茶道の普及のために尽力された方がおられたからこそ、今でも若い世代の人たちが気軽に茶道に親しむことができるようになっていったことがわかりました。このような茶道に関する歴史をもっと知っておくと、より茶道を楽しめるようになるのではないかと思いました。また、同志社女子大学裏千家茶道部の今出川部長である小南香純さんと京田辺部長の姫野麻理奈さんに1年間を通してどのような活動をしているのかを聞くことで、学生主導で茶道に熱心に取り組む姿勢を伺うことができました。

 

そして、安田さんは外国人の観光客を対象とした茶道体験教室の活動をされており、茶道を体験するにあたっての海外の方の反応を交えつつ、日本について知識のない外国人に茶道を教える難しさ教えてくださり、世界の方々にも茶道を通して日本の文化や魅力を知ってほしいというお気持ちが伝わってきました。

 

最後に先生と学生さん達にお茶をふるまっていただきました。実際にお茶を点てておられるのを生で見ると、みなさん姿勢や所作がとてもきれいで、ただお茶を点てるということの中に、教養やマナーがしっかりと身についていて、茶道には日本人として知っておくべきマナーが、凝縮され詰まっているのだと感じることができ、お茶の心を通じて日本文化を学ぶことができた一日となりました。

 

 


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