ドイツ在住で、ザール放送交響楽団の首席奏者を長く務め、現在はヴュルツブルグ音楽大学の教授として後進の指導にも携わる国際的コントラバス奏者・文屋充徳(ぶんやみちのり)氏を講師に招き、コントラバスの専門的奏法と室内楽に関する講座をおこなった。題材は本学学生の演奏するCimador とDittersdorfのコントラバス協奏曲、Spergerのソナタ、そしてBeethovenの七重奏曲。休憩をはさみ約5時間にのぼる長い講座となったが、情熱の終止途切れることない指導に、満席の聴衆がいったいとなって耳を傾けていた。