情報メディア学科(メディア創造学科) 卒業生の声

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アイデアと専門知識、
信頼関係が良い作品をつくる鍵。 上野 紗綾 2016年3月卒業

東映シーエム株式会社
第一営業部 プロダクションマネージャー

現在の仕事をめざしたきっかけ、その職種を選んだ理由を教えてください。

学生時代に映像について学び、映像以外を仕事にすることが自分の中で選択肢としてありませんでした。映像といっても、いろんな携わり方があります。映像を撮るためにカメラを回したり、周辺の技術回りを担当する撮影部、人や商品をよりよく見せるためにライティングを作る照明部、監督やお客さんが思い描く世界観を作る美術部。撮影素材を編集して仕上げるエディター。どういう映像を撮るかという企画を出すプランナー、企画をもとに映像をより良いものにしていくディレクター。そのほかにも本当にたくさんの人がいて、ひとつの映像をつくることができます。そんな映像制作の中で、学生だった私は自分が何をしたいのかよく分からなかったので、まず、映像制作のすべてに携わることができる制作部の仕事をめざそうと思いました。


また、なぜCMの制作をめざしたのかというと、大学時代にゼミでACジャパンの公共広告のCM制作コンペに挑戦したことがきっかけかなと思います。CMは、大体15秒30秒の世界です。そんな短い時間の中で、「いかにメッセージを伝えるのか」を試行錯誤しながら制作するのがとてもおもしろいと感じました。

現在の仕事内容についてお聞かせください。

CMの企画から撮影、編集、納品までのすべての工程に携わるのがプロダクションマネージャーの仕事です。

予算やスケジュールを管理しながら、クオリティを最大限に高めるために調整と確認を積み重ねていきます。


よく、テレビのADさんみたいな仕事?と聞かれるのですが、番組制作の制作部よりも、より予算やスケジュールに対する責任があったり、撮影や照明、編集などのさまざまな映像に関する専門的な知識を求められます。

現在の仕事のどういった点に魅力を感じていますか。
「この仕事をやっていて良かった」と感じた瞬間やエピソードがあればあわせてお聞かせください。

信頼して仕事を任せてもらえる瞬間は、やりがいを感じます。大学時代に学んだことですが、映像は決して一人でつくることはできません。それぞれの専門技術を持った技術職の方、出演者、代理店、クライアント、監督、プロデューサー…。本当にさまざまな人とかかわりながら作品をつくり上げます。そんな中で、良い関係を築けて、「上野とやりたい」と言っていただけることがとてもありがたくて幸せなことだと感じます。

同志社女子大学、または所属学部・所属学科で学んだことで、現在の仕事に役立っている点を教えてください。

やはり、実践的な映像制作の機会を多く得られたことは大きかったと思います。ACジャパンの公共広告CMコンペへの挑戦、京都市との共同プロジェクト、個人的に挑戦した企業主催のCMコンペや、有志を募って参加した短編映画のコンペなど…。本当にたくさんの人と協力し合い、多くの機会に恵まれました。

また、情報メディア学科(※)では興味や関心に応じて、幅広い分野を学ぶことができます。在学中に学んだデザインの知識や、美術、技術などはさまざまな場面で生きていると思います。Illustrator、Photoshop、PremiereProなどの実践的なスキルも仕事で役立っています。

同志社女子大学での学生生活を振り返り、印象に残っている点を教えてください。

悩んだり、行き詰ったり、ただなんとなくダラダラしたくなったり…。そんなときいつでも演習室やメディアサポートセンター(msc)に入り浸っていたことが、今でも鮮明に思い出されます。

今後の目標をお聞かせください。

とりあえずやってみる」で飛び込んだこの業界ですが、なんだかんだと楽しく頑張れています。プロダクションマネージャーとしてはまだまだ未熟なので、より多くの人と、より多くの現場でかかわらせていただき、「また一緒に仕事をしたい」「して良かった」と一人でも多くの方に思ってもらえるような人になりたいと思います。また、映像業界で活躍している大学時代の友人たちと、いつかプロの現場で再び一緒にものづくりできることが楽しみです。映像制作、CM業界の仕事も楽しいですが、個人的には、本来の自分の研究テーマであったインスタレーションなどの空間づくり、場づくりなどにもチャレンジしていきたいと考えています。

これから同志社女子大学または所属学部・所属学科をめざす受験生へのメッセージをお願いします。

同志社女子大学での4年間は、本当に私にとってかけがえのない時間でした。

情報メディア学科(※)には、学生の学びたい、挑戦したいという意欲に応えてくれる素晴らしい環境が整っています。応援して支えてくれる先生方、スタッフの方々がいらっしゃいます。

作品をただつくるだけではなく、「情報メディア(※)」の名前のとおり、作品をつくって、さらにそれを社会化することを大事にしています。学生時代に社会化することの大切さを学べるのは貴重なことだと思います。

※情報メディア学科は2018年4月より「メディア創造学科」に学科名称変更

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