DOSHISHA WOMEN’S COLLEGE LABORATORY MAGAZINE
Lab mag. ゼミの学びを知るWeb Magazine

合奏を通して、
音楽とつながり、人とつながる。

吹奏楽
学芸学部音楽学科 演奏専攻

Lab mag. Doshisha Woman’s College of Liberal Arts | Seminar Introduction

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Laboratory Profile -授業について

音楽学科 演奏専攻 「吹奏楽」 担当:牛渡 克之教授 他 Faculty of Liberal Arts | Department of Music

数十名規模の大編成で学び・奏でる、
吹奏楽のアンサンブル。

一流の音楽家として羽ばたくためには、個人技だけでなく大勢の演奏家と呼吸を合わせ、魅力的なアンサンブルを奏でる力も必要不可欠。そんな「合奏力」を磨けるのが、管弦打楽器コースの学生が履修する吹奏楽の授業です。学生たちは準備を行った上で、毎週行われる授業に参加。季節ごとに行われるコンサートで披露する楽曲を練習していきます。

Teacher Profile

牛渡 克之 教授 Professor Ushiwata Katsushi

東京藝術大学器楽科、同大学院音楽研究科修士課程修了。スイス国立ベルン音楽大学に学ぶ。国際ユーフォニアム・テューバ協会(ITEA)世界大会におけるソロコンクール第1位。第9回日本管打楽器コンクール(ユーフォニアム部門)第2位。これまで三浦徹、ジェームス・ガーレイの各氏に師事した。岩手大学教授を経て2020年より本学教授。

What’s Lab Can Do? どんなことをするの?

ゼミ生による詳しい解説は
ラジオでチェック! ビビッと同女スタジオ

  • Lab CAN 1指揮者の指示に瞬時に対応することで、
    演奏家としての柔軟さを身につける。

    大勢の演奏家が集まってひとつの音楽をつくりあげるとき、全体をまとめる「指揮者の指示」は、非常に重要な指針となります。プロの音楽家をめざすなら、指揮者が思い描くイメージを正確に読み取る理解力と、音にする演奏スキルが必要なのです。だからこそ牛渡先生は、吹奏楽の授業において、ひとつの曲に対するさまざまな表現を学生たちに求めます。ときには「力強く」、ときには「優しく」。学生たちは牛渡先生から伝えられた指示を自分の中で噛み砕き、演奏に反映。それを繰り返すことで、楽譜通りの正確な演奏を行う技術が身についていきます。

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  • Lab CAN 2呼吸とイメージを合わせ、
    「魅せる演奏」を全員でつくりあげる。

    同パートの仲間と呼吸を合わせ、想いをひとつに曲を奏でるのが合奏の魅力。「この曲を相手にどのように届けるのか」という、表現の先にあるイメージを全員で共有するために、授業では牛渡先生が曲に込める想いを細やかに説明。時には「織姫と彦星が、ブラックホールに落ちていくように」といった、豊かなストーリーを描きます。また演奏スキルの研鑽も、この授業の大きな目的です。「それぞれの音楽家が持つ技術力以上の演奏は、絶対にできない」という牛渡先生の考えの下、学生たちは何度でも音を合わせ、演奏の完成度を高めていきます。授業時間以外も、個人練習に励んでいる学生がほとんどで、こつこつと技術を磨き、自分の演奏を一段、また一段と高みへ押し上げていきます。

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  • Lab CAN 3 コンサートを重ねるたび、
    音楽の素晴らしさを再確認。

    毎週行われている授業のゴールとなるのが、季節ごとのコンサート。学生たちは共有してきた「音楽に乗せて届けるイメージ」を、数百人もの観客に届ける方法を徹底的に考え、授業時間以外も個人練習に励みます。出演者としての役割はもちろん、開催に向けた準備・運営も授業を履修する学生の仕事。学生たちは仲間同士のチームワークを活かして企画や広報に奔走し、イベントをつくりあげる難しさと楽しさを学びます。大変な準備期間を乗り越えるからこそ、コンサート成功後の喜びはひとしお。お客さんから届くたくさんの「感動した」という声は、学生たちが音楽の素晴らしさを再確認し、次の演奏会をめざすための大きな原動力となります。

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Voice - Seminar Student Interview - ゼミ生インタビュー

  • VOICE 01 VOICE 01

    「風景が浮かぶような音楽」を、追求できるようになった。

    中学校からクラリネットを始め、小谷口直子先生の指導を受けたいと考えて、本学に進学しました。クラリネットの魅力は、なんといってもメロディーも伴奏もこなせる、表現の幅の広さ。中高時代からクラリネットの演奏は楽しくて仕方なかったものの、当時は「楽譜通りに吹かなきゃ」という思いで精いっぱいでした。吹奏楽の授業などを通して音楽を深く捉えられるようになった今は、「音楽で何を伝えるか」を考えられるように。卒業後は音楽教師として、大学で再確認した音楽の素晴らしさや、音楽が人の心に描く豊かな風景について、生徒たちに伝えていきたいと思っています。

  • VOICE 02 VOICE 02

    仲間の努力を背負う意識が、スキルアップの糧になる。

    中学校・高校と吹奏楽部に所属し、トランペットを担当してきました。トランペットはソロも多く、メロディーラインを担当する華やかな楽器です。合奏の中でもよく目立つため、チームで演奏をつくる吹奏楽では、個人演奏の何倍もの責任感を感じています。この「仲間を想う責任感」がいい意味でモチベーションとなってスキルアップできたことは、吹奏楽の授業を通して得た大きな成果のひとつ。3年次からは、同じく大勢の仲間と演奏するオーケストラの授業も始まるので、吹奏楽で培ってきた力をどんなふうに生かそう、どんなことを新たに学べるだろう、と今からとても楽しみにしています。

  • VOICE 03 VOICE 03

    演奏家として舞台に立つ責任を、学べる授業。

    幼い頃から個人でフルートを演奏してきたので、本格的な合奏は大学で初めて経験しました。現在、吹奏楽の授業ではフルートオーケストラコンサートに向けて練習中。フルートのみの合奏を突き詰めることで、自分のなすべき役割を考えながら演奏する力が高まりました。フルートオーケストラコンサートの後に待っているのは、1年を締めくくる定期演奏会です。学びの場でありながら、こうやってコンサートの舞台に上がる責任感を感じ、一演奏家として音楽に向き合えるのが吹奏楽の授業のいいところ。定期演奏会のリーダーとして、全員が音楽に集中して向き合える環境をつくっていきたいです。

  • VOICE 03 VOICE 04

    先生の持つ曲に対するイメージが、表現の幅を広げてくれる。

    進学先を決定する際に、幼い頃から親しんできた音楽の道だけでなく、保育士や教員といった進路にも興味が湧いたため、幅広い分野の学びが得られる本学へ入学しました。吹奏楽の授業の魅力は、なんといっても牛渡先生が語る曲のイメージやストーリーを聞けること。先生が描く曲の世界観は豊かでおもしろく、指導を受けることで演奏表現の幅が広がっていくのを感じられています。3年次からはオーケストラの授業が始まるため、吹奏楽の授業は2年次の秋学期で最後。中学校・高校とずっと続けてきた吹奏楽を楽しくやり切るためにも、12月の定期演奏会に向けて、全力で練習に臨みたいと思います。

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