入選作品発表

同志社女子大学写真コンテスト「SEITOフォトコン'19」は、2019年 5月15日(水)~ 9月13日(金)までの約4ヵ月にわたり、高校生(女子)を対象に作品を募集いたしました。
第12回目となる今回の応募総数は910点でした。多数のご応募ありがとうございました。

総評

審査委員長  森 公一
SEITOフォトコンには、審査にあたっての全体を貫く一定の基準はありません。各審査委員が、それぞれの観点に基づき、そこに響いてくる作品をピックアップしています。またSEITOフォトコンは、女子高校生として今を生きるみなさんが、それぞれの思いや感情などを、独自の方法で表現し伝えようとする意思を尊重し、多様な表現が集うことを期待しています。そして2019年度のSEITOフォトコンにも、計910名に及ぶ応募があり、女子高校生のみなさんそれぞれに固有の素敵な表現に出会うことができました。
それらは十分に見応えのある、優れた作品たちでした。みなさんの身近にあるかけがえのない日常が、ある作品では楽しく面白く、またある作品では悲しく不安げに表現されています。そして同時にこれらは、平和で安全な日本の日常を映す鏡のようでもあると感じました。しかし少し海外に目を向けてみてください、スウェーデンのグレタ・トゥーンベリさんのように、急激な地球温暖化による気候変動の危機に立ち向かい、世界に発信する高校生もいます。みなさんも、もっと幅広い視野で、さらに自由に表現してもよいのではないかと思います。
アドバイザー  綾 智佳(The Third Gallery Aya)
12年目となったSEITOフォトコンを振り返ると、それはスマートフォンの普及と時期がぴったり重なることに気がつきます。写真と撮ることが日常の一部で、それが当たり前。そんな時代の女子高校生の思いを受け止めてきたともいえるでしょう。
今年も、これまで以上に様々な作品が寄せられました。10年を境に写真部のある高校での健闘が目立つようになってきましたが、今年もそれを感じました。先輩たちの作品をしっかり研究して、撮影技術を習得し、自分が撮りたいものに生かしていました。表現は、表現者の思いと時代が交錯した時にスパークし、とんでもない力を持ちます。そんな力をもちつつある作品がここにあるように感じました。
今回初めて気がついたことは、作品のコメントがユニークで面白いものは、写真も面白いという連動が多かったことです。SNS時代は言葉とイメージが等価なのかもしれません。女子高校生にしか語れない言葉とイメージが、一緒になって、独自の表現になっていく期待を感じます。

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