社会システム学科日下菜穂子ゼミ Faculty of Human Life and Science | Department of Food Science and Nutrition
地域のシニアと一緒にイベントをつくり、楽しむ。
多世代交流を通じて、学生の視野を拡張。
「歳をとる」ことは、一般的にネガティブに捉えられがちな事象。しかし一方で、自分なりの「生きがい」を見出し、幸福な日々を送っている高齢者の方が多いのも事実です。学生たちが人生の先輩たちと交流するなかで、自分の未来にワクワクできるようになること、世代の違う人々との出会いから、学生たちとシニアの両方が学びを得ていくことを目的に、日下ゼミでは「ワンダフル大学院」という活動を展開。イベントの企画・実施を通じて、ポジティブに人生を歩んでいくための心のあり方を体感・分析していきます。
Teacher Profile
日下 菜穂子 教授 Professor Kusaka Nahoko
臨床心理学を専門に、生きる意味を追求する生きがい創造の心理プログラムの開発や、多世代で喜びを高めあう共食の場づくり(シェアダイニング)の実践的研究を進めている。ポジティブ心理学の視点から、よりよく生きるウェルビーイングに向けて、心理学に何ができるのかを科学的に探究するとともに、学生たちが、さまざまな実践の体験を通して、自らがつくり手となって私たちの幸福に貢献できる小さな自信を育んでくれることを願っている。
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「ポジティブ心理学」を学び、
日々の「小さな幸せ」に気づく姿勢を養う。臨床心理学の中でも、「生きがい」や「幸福」を専門的に学ぶのが日下ゼミの特徴。ゼミに所属する学生たちは、図書などを参考に「ポジティブ心理学」の理論や介入法についてのプレゼンをグループで行い、個人や組織の強みを見出す手法や、強みを活かして支え合うコミュニティづくりのテクニック・コツを学んでいきます。ゼミの授業で毎回行われる「ハッピーだった出来事」の発表も、実は心理学的に学びがある瞬間。発表機会があるからこそ、普段は何気なく見過ごしてしまう小さな幸せにも、気づけるようになるのだとか。文献から得る知識と、日々を振り返って幸せを体感する習慣、2軸の学びが、学生たちのポジティブなマインドを育てていきます。
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企画力・対話力・分析力……。
多方向な成長を促す「ワンダフル大学院」。ゼミ活動の中でも特に独自性が高いのが、地域のシニアの方々と企画や運営に携わる「ワンダフル大学院」の存在。「65歳になったらプロフェッサーになろう」をスローガンに、シニアや学生が自分たちの特技を生かして教え合うイベントを開催します。シニアと寺社仏閣の歴史散歩をしたり、それぞれが持ち寄った食材で一緒に料理をつくる「シェアダイニング」を開催したり。学外の方々、しかも年の離れた人生の先輩と共に、数十人が参加するイベントをつくり上げることは簡単ではありません。だからこそゼミでは対話の機会を大切にし、何度もブレ-ンストーミングを重ねながらイベントを成功に導きます。イベントごとに目標を設定し、終了後に達成度を評価するのも大切な要素。楽しんで終わり、ではなくイベントを学術的に分析した経験が、卒業研究につながっていきます。
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学び、楽しみ続けるシニアの姿が、
未来の明るいビジョンにつながる。普段なかなか交流の機会がない地域のシニアや、イベントに協力する企業・自治体の方々と出会い、一緒に学び、たくさん話し、その姿を直接見られることが、「ワンダフル大学院」の魅力。初めての挑戦を楽しみ、学生である自分からも学びを得ようとしているシニアの姿を目の当たりにしたことで、「歳をとることや、数十年後の未来をポジティブに考えられるようになった」というゼミ生の声も多く挙がっています。学生たちはイベントを通じて、自分たちやシニアの方々の心が「前を向く瞬間」を何度も体感。この経験を生かしながら、心の動きによる意識の変化、行動の変容などにスポットを当てた卒業研究を、それぞれに展開していきます。
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将来の夢にもつながる、対人力や相手を想う気持ちが育った。
卒業後はブライダル業界で、人の「幸せ」をサポートする仕事をしたいと考えています。日下先生の授業で「高齢者の方は幸福度が高い傾向にある」ということを知り、シニアの方々が感じる幸せを、若者世代にも届けることができないか、と考えるように。ゼミに所属してからは、これまで交流することがなかった世代と話す機会が格段に増え、自分と年齢や性別が違う方々と対話することで、相手の話に耳を傾ける力が育ちました。こういったヒアリング力はもちろん、シニアから学んだ人生を前向きに楽しむマインドを大切に、ハレの日の幸せを支えられる人として、活躍していきたいです。
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「心が動く」という現象を、深く考えられるように。
人が感動するのはなぜだろう、心を動かす体験をどうやったら生み出せるだろう。こういった疑問を昔から抱いていて、心理学の見地から答えが見出せるのではないかと思い、このゼミに入りました。シニアの方々や学生など多くの方が参加するイベントを数ヶ月に1回の頻度で企画・実施しているので、他ゼミと比べるととてもアクティブなゼミだと思います。イベント実施までの過程では、人生の先輩であるシニアの方々や先生方から多くの学びを得られるため、日々楽しんでゼミ活動に足を運んでいます。卒業後は広告業界へ。ワンダフル大学院で得たノウハウを生かし、人の心を動かす体験を届けていきたいと思っています。
3年次生
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- 4月
- ゼミ配属。自己/他己紹介。ポジティブ心理学の文献研究。
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- 5月〜7月
- 多世代交流イベントへの参加。
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- 9月
- ゼミ合宿。
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- 10月〜3月
- 多世代交流イベントへの参加。
4年次生
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- 4月〜7月
- 多世代交流イベントの企画・運営。卒業テーマの選定、先行研究発表。
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- 9月
- ゼミ合宿。
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- 10月〜1月
- 卒業論文の執筆、調整・発表。
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- 3月
- 卒業
- 学芸学部 音楽学科 Department of Music
- 学芸学部 メディア創造学科 Department of Media
- 学芸学部 国際教養学科 Department of International Studies
- 現代社会学部 社会システム学科 Department of Social System Studies
- 現代社会学部 現代こども学科 Department of Childhood Studies
- 薬学部 医療薬学科 Department of Clinical Pharmacy
- 看護学部 看護学科 Department of Nursing
- 表象文化学部 英語英文学科 Department of English
- 表象文化学部 日本語日本文学科 Department of Japanese Language and Literature
- 生活科学部 人間生活学科 Department of Human Life Studies
- 生活科学部 食物栄養科学科 Department of Food Studies Human and Nutrition