看護学科 山縣恵美ゼミ Faculty of Contemporary Social Studies | Department of Childhood Studies
自分の興味や好奇心を元に、
看護師人生に役立つ知見を得る。
高齢者看護に関する研究を行う山縣ゼミ。ゼミには祖父母との同居経験から高齢者の看護に興味を持った学生や、実習を通して高齢者とのコミュニケーションのあり方を考えるようになった、という学生が多く所属しています。ゼミ生は、こういった自分の興味・関心を研究に落とし込み、「高齢者と看護」を幅広いテーマで分析。今後の看護師人生にも役立つ知見を養っていきます。
Teacher Profile
山縣 恵美 准教授 Associate professor Tsukada yukari
超少子高齢化が進む社会を看護の視点で見つめ、「地域で暮らす高齢者の介護予防」をテーマに研究を行う。2017年からは大学周辺在住の高齢者を対象に、キャンパス内での身体機能測定会も実施。データの収集と併せて、地域と大学との交流機会創出を図っている。卒業研究を通して得た知識をこれからの看護師人生の糧としてほしい。そんな想いで、日々ゼミ生の指導にあたっている。
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自分の興味とじっくり向き合う
ことで、卒業論文のテーマが見えてくる。なによりも学生の「興味・関心」に重きを置いて卒業研究を進めるのが、このゼミの特徴。ゼミに配属された学生たちはまず、定期的なミーティングを通じて、自分が興味を持っているトピックや分野、興味を持つに至った経験を洗い出します。複数の方向性が出てきたら、先生やゼミの仲間とその要素について話し合い「自分が本当にやりたいことは何なのか」を見極めていきます。テーマの決定までにかける期間はなんと2ヶ月。スタート前にじっくり自分と向き合う時間をとることで、その後もぶれずに研究を進められるのだそうです。
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幼少期の思い出や実習など、
実体験に沿った研究テーマが多数。現在進行中の卒業論文のテーマは、「認知症高齢者の代理意思決定」や「看護小規模多機能型居宅介護サービス」「老人性難聴」「認知症高齢者と看護学生の関わり」など。一見バラバラに見える研究内容ですが、実はすべての研究において、学生たちの実体験がテーマ決定の出発点となっています。学生たちは自分自身で「なぜなんだろう?」「こういうとき、どうすればいいんだろう?」と考えた体験を、データ収集や文献研究によって分析。自身から発露した感情や想いを紐解いていくため、研究を「自分ごと化」しやすく、自分自身が納得できることをゴールに据え、興味・関心をとことん突き詰めていきます。
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テーマに適した自由な手法で、
自分の興味をとことん追求。「高齢者看護」を主題としながらも、コミュニケーションのあり方や看護の場・制度などの課題といった幅広いトピックについて論じていく必要があるため、研究手法は多岐にわたります。卒論のテーマが決まった学生たちは、山縣先生と研究方法をディスカッション。アンケートやインタビュー、文献研究など、実現可能な手法を検討・選択し研究を進めていきます。手法決定後は各自でデータ収集を行いますが、迷った時やつまずいた時は、いつでも先生に相談できるのが山縣ゼミのいいところ。テーマに沿った参考文献の提供や、インタビューできそうな看護師の紹介など、先生のアイディアやサポートも足掛かりにしながら、テーマを深掘りしていきます。
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研究にあたって得た知識が、
看護師人生の糧になっていく。自身の体験や感情、といった抽象的な地点から出発したテーマを、根拠や数値、データを元に論理的に説明する必要があるところが、卒業研究の難しい点でもあり、おもしろい点。学生たちは論文完成までに行われる進捗確認会や中間発表を通して、自分の考察やデータ収集の結果を取りまとめ、理論立てて相手に考えを伝える力を身につけていきます。また研究を通して得た高齢者看護の知識を、卒業後の仕事にそのまま生かすことができるのも、看護学科のゼミならでは。超少子高齢化が加速度的に進む現代において、重要性やニーズが高まっている「高齢者看護」に対する深い知識を携え、ゼミ生たちは看護師として羽ばたいていきます。
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「私はこう思う」と、自信を持って言えるように。
実習で、認知症の患者さんのご家族が本人には決められない処置を行うか否か、で悩まれている姿を目の当たりにしたことから、「認知症高齢者の代理意思決定時に看護師に求められる家族支援」の研究を行っています。山縣ゼミは学生の興味や主張に重きをおいて研究が進むのですが、私は元々自分の話をするのが苦手な性格。でも、どんな内容であっても先生は決して否定せず「おもしろいね」「それってこういうこと?」と話を聞いてくれます。先生の温かい指導と、ゼミでの経験を通して、発言や主張に対する恐怖心が消えて、自分の想いをしっかりと相手に伝える姿勢が身につきました。
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エネルギッシュな先生と二人三脚で研究を進める。
入院中の高齢者のなかには、「家に帰りたい」という想いを持ちながらも、在宅で看護や介護が受けられないため帰れない、という方々がたくさんいます。自宅で、自分らしく暮らしたいという思いに寄り添う研究がしたいと考え、現在は「看護小規模多機能型居宅介護サービス」を研究中。専門性の高い研究内容ですが、山縣先生のおかげで着実に情報収集を進められています。先生は、とにかく明るくてエネルギッシュ。私が研究対象の施設を訪問したい、と話したらすぐにお知り合いにアポイントを取ってくださるなど、手厚くサポートしてくださるので、不安を感じることなく研究に専念できています。
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先生と仲間のおかげで、伝えるスキルがアップ。
私は、認知症高齢者への援助で看護学生が感じた困難と対応の傾向について研究を行っており、同じ学科の学生たちから集めたアンケート結果を分析して論文を完成させる予定です。元々文章を書くのが苦手だったので、アンケートをきちんと作れるのか、伝えられるのか、といった不安があったのですが、先生や仲間から意見をもらい、無事かたちにすることができました。こういった経験を通じて、「この表現だと専門的すぎないかな?」「相手に間違って伝わらないかな?」といった視点で、アウトプットしたものを見直すくせがついて、文章や資料で想いを伝える力が伸びたと感じています。
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ゼミで得た自信を胸に、頼られる看護師をめざす。
実家の近くに祖父母が住んでおり、幼い頃はよく遊んでもらっていました。長く生きている方と関わること、お話しすることを通じて得られる学びを大切に感じていて、そんな方々の役に立てる看護師になりたいと思い、高齢者看護を専門とするこのゼミに入りました。研究にあたっては先生と1対1で接する機会が多いです。先生はいつも、私の話を前のめりで聞いてくださって、研究への不安も「大丈夫!」と吹き飛ばしてくれる優しい方。このゼミで学んだ知識を生かして、患者さんからはもちろん、そのご家族にも必要とされ、頼られる看護師になっていきたいと考えています。
3年次生
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- 3月
- ゼミ配属決定
4年次生
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- 4月
- オリエンテーション
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- 4〜5月
- 卒業論文のテーマ決定
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- 6〜7月
- 研究計画書作成
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- 8月〜9月
- 調査・データ収集・収集したデータの整理
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- 10月〜12月
- 卒業論文の作成
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- 12月
- 卒業論文提出
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- 3月
- 卒業
- 学芸学部 音楽学科 Department of Music
- 学芸学部 メディア創造学科 Department of Media
- 学芸学部 国際教養学科 Department of International Studies
- 現代社会学部 社会システム学科 Department of Social System Studies
- 現代社会学部 現代こども学科 Department of Childhood Studies
- 薬学部 医療薬学科 Department of Clinical Pharmacy
- 看護学部 看護学科 Department of Nursing
- 表象文化学部 英語英文学科 Department of English
- 表象文化学部 日本語日本文学科 Department of Japanese Language and Literature
- 生活科学部 人間生活学科 Department of Human Life Studies
- 生活科学部 食物栄養科学科 Department of Food Studies Human and Nutrition