DOSHISHA WOMEN’S COLLEGE LABORATORY MAGAZINE
Lab mag. ゼミの学びを知るWeb Magazine

自らつくって学ぶ、
情報と向き合い、かたちにする力。

有賀妙子ゼミ
学芸学部メディア創造学科

Lab mag. Doshisha Woman’s College of Liberal Arts | Seminar Introduction

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Laboratory Profile -ゼミについて

メディア創造学科 有賀妙子ゼミ Faculty of Liberal Arts | Department of Media

WEBやゲーム、動画など、
情報を伝える“器”をつくって、学ぶ。

インターネットを通じて、すべての人が発信者になれる現代。それぞれが想うこと、伝えたいことを正しく、分かりやすく表現する情報発信スキルは、社会において非常に重要な力になっています。そんな情報と「向き合う力」「伝える力」を学ぶのが有賀ゼミ。学生たちは、かたちを持たない情報という素材を、WEBや動画など、それぞれが興味を持っている分野の器に注ぎ込むスキルと、受け手に適切に届けていく方法を、実践形式の課題を通じて学んでいきます。

Teacher Profile

有賀 妙子 特任教授 Specially Appointed Professor Ariga Taeko

情報デザインやプログラミング学習教材を開発し、教育実践をしてきた経歴を持つ。その中でもメディアデザインの視点に立ったプログラミング教育のあり方を、継続的に研究中。ゼミでは、各人が生み出したものが、共感や何らかの行動を生むこと、他者へ働きかけることをめざし、学生との個別ミーティングを大切に、日々、アイディアをかたちにしている。

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What’s Lab Can Do? どんなことをするの?

  • Lab CAN 1 それぞれの興味を大切に、
    メディアを構築するスキルを獲得。

    ゼミに集まっているのは、ゲームやアニメ、デザインなどに興味を持ち、自分でもそれをアウトプットしてみたい!という気持ちを抱く学生たち。配属後は、動画やアニメーション、ゲーム、WEBなどさまざまな分野から、制作してみたいメディアを選び、それらを一からつくりあげるスキルを磨きます。学生たちは書籍や資料を参考に、プログラミングや制作ソフトの扱い方を練習。分からないことがあれば、先生の指導を仰いだり、msc(メディアサポートセンター)に常駐している、専門スキルを持ったスタッフに相談できるので、つまずくことなく技術を高めていけるのだと言います。

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  • Lab CAN 2 抽象的なテーマを、メディアに落とし込む、
    「The Passage of Time」

    それぞれの得意を磨いた上で、実践的な表現に挑戦。
    基礎的なスキルが身についたら、実践課題がスタートします。2年次は「The Passage of Time」というテーマのもと、「時間」の表現に挑戦。学生たちは、記録・編集・表現という3つのステップからなる演習を行い、テーマをもとに、観察・調査をして、アイディアを練り、形にするという制作全体のプロセスを体験します。

    01_記録

    課題の第一段階として、学生たちはまず自分の1日の行動や、日の光の移り変わりなど、「時間」を象徴する写真を撮影。さまざまな角度からテーマとなる概念を、記録・観測していきました。

    自分が目にしたさまざまな時計を撮影した学生も

    02_編集

    第二ステップの「編集」は、集めた写真から読み取れる情報を見出していく作業。撮影した場所と時間をプロットしてデータ化したり、写真から色を取り出してカラーチャートをつくったり。感覚的に集めた画像を体系立てて分析し、自分なりの意味づけを行いました。

    撮影した画像から色を抽出したカラーチャート

    03_表現

    事前準備の最終ステップは、記録・編集した素材を使ったアウトプット。学生たちは画像を用いたコラージュや、連想したことわざのタイポグラフィ化に挑戦。抽象的なテーマを少しずつ具象化し、メディア制作にあたってのコンセプトを見出していきました。

    記録・編集を経て制作したコラージュ画像

    日の光の記録から連想したことわざを、タイポグラフィに
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  • Lab CAN 3 チームで制作に取り組み、
    対話を起点に、発想の幅を広げていく。

    「The Passage of Time」が終了した後は、2~3人のチームで「見たことないWeb図鑑」作りに取り組みます。学生たちは「先生をキャラクタライズした乙女ゲーム風図鑑」や「おにぎり図鑑」など、ユニークなテーマを選定。それぞれのテーマを、どのようにコンテンツに昇華していくか、使いやすく、伝わりやすいUI(ユーザーインターフェイス)をどう構築するかも、チームで考案していきます。ひとりでは行き詰まりがちだった制作過程も、チームになることでスムーズに。良い情報の届け方が徐々に見えてきて、発信者としての力が育つのを感じられているそうです。学生たちはその後も、身につけた実践的力を活かしながら進級制作展などにも挑戦。ゼミ活動の集大成となる卒業制作をゴールに見据え、学びを重ねていきます。

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THE WORKS 2022年度 進級制作展の作品

  • 『和菓式』カードゲーム

    「食で感じる季節」をテーマに、見て・遊んで楽しめる和菓子がモチーフのカードゲーム

  • 『デンコイ〜電話から始まる恋〜』
    PC用ノベルゲーム

    「秘密×携帯電話×恋愛」をテーマにしたノベルゲーム

  • 『使用上のご注意』ウェブサイト

    堅苦しい“使用上の注意書き”を、そんな使い方ありえない!というユーモア満載のイラストで表したWebサイト

  • 『市区町村別で在留外国入の数を
    ビジュアライズしてみた!』ウェブサイト

    統計データを視覚化したインタラクティブWebコンテンツ

Voice - Seminar Student Interview - ゼミ生インタビュー

  • VOICE 01 VOICE 01

    「好き」を受け取るだけでなく、つくる側の喜びを知れた。

    アニメや漫画、ゲームなどが好きで、自分でもそういったメディアをつくりだせたら、と思って有賀ゼミに入りました。配属後は制作スキルを身につけるため、テキストなどを使ってゲーム制作ソフト「Unity」の勉強を開始。mscで行われたワークショップなどにも参加しました。習作展でゲームをプレイした友人たちから「おもしろいね」と言ってもらえたことが、本当にうれしかったです。私と同じで、さまざまな「好き」を持っている学生が多いのが有賀ゼミの特徴。仲間からの影響で知らなかった分野に興味が湧くことも多く、日々刺激をもらいながら、自分の世界を広げられています。

  • VOICE 02 VOICE 02

    発信する側の視点を持って、情報とふれあえるように。

    htmlやCSSの基礎は学んでいましたが、WEBを一から構築する課題では、自分が行いたい表現と技術とのギャップを感じることが多かったです。でもそれを知れたからこそ、スケジュールと自分の技量を鑑みながら実現可能なかたちを探っていくという、表現者として必要な経験ができました。また制作を通じて、操作性や閲覧性の重要性も実感。普段何気なくみていたWEBページの裏に、デザイナーやエンジニアの工夫を感じ取れるようになりました。将来の夢はWEBデザイナーになること。このゼミで培ったデザイン力、情報を伝える力を生かして、夢を実現していきたいと思います。

Album ゼミの日常風景を、のぞいてみよう!

Calendar スケジュール

2年次生

  • 9月〜10月
    オリエンテーション
    テーマを元に、アイディアを練る準備となる演習に取り組む
  • 11月〜2月
    「時間」をテーマとしたプロトタイプ作品「The Passage of Time」の制作
  • 3月
    習作展の開催

3年次生

  • 4月〜7月
    グループで、ユニークな図鑑を構想し、「見たことないWeb図鑑」として制作
    Webで公開
  • 10月〜2月
    進級制作に向けた構想・設計・制作
  • 2月
    進級制作展の開催

4年次生

  • 4月〜5月
    卒業制作の企画構想
  • 6月〜9月
    卒業制作作品の制作
  • 10月〜11月
    作品の展示やWeb公開、あるいはユーザテストの実施など
  • 11月〜12月
    卒業制作報告書の執筆
  • 1月〜2月
    卒業制作発表会へ向けての準備と発表