DOSHISHA WOMEN’S COLLEGE LABORATORY MAGAZINE
Lab mag. ゼミの学びを知るWeb Magazine

話す、笑わす、やってみる。
「自分のメディア化」に挑戦するゼミ。

影山貴彦ゼミ
学芸学部メディア創造学科

Lab mag. Doshisha Woman’s College of Liberal Arts | Seminar Introduction

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Laboratory Profile -ゼミについて

メディア創造学科 影山貴彦ゼミ Faculty of Liberal Arts | Department of Media

ゼミの授業は常に「生放送番組」。
自分自身を演出し、メディアとは何かを学ぶ。

プロデューサーとして長年テレビ・ラジオ番組の制作を手掛けてきた影山先生が専門とするのは「メディアエンターテインメント」。ゼミには、TVや映画、CMなど、メディア業界に興味を持つ学生が集まり、特定の芸能人や作品、メディアの構造についての研究を進めています。影山ゼミの特徴は、生番組放送のような授業構成。学生たちはつくりものではない自分の言葉で、プレゼンや近況トークを行い、自身を演出する体験を通してメディアへの理解を深めていきます。

Teacher Profile

影山 貴彦 教授 Professor Kageyama Takahiko

早稲田大学政治経済学部を卒業後、関西学院大学大学院文学研究科博士課程中退。毎日放送(MBS)プロデューサーを経て現職に就く。教職と並行して朝日放送ラジオ番組審議会委員長 、スポーツチャンネルGAORA番組審議会副委員長 、日本笑い学会理事、ギャラクシー賞テレビ部門委員など、さまざまな分野で活躍中。「影山貴彦のテレビ燦々」(毎日新聞)など、コラムニストとしての一面も持ち、「テレビドラマでわかる平成社会風俗史」「テレビのゆくえ」「おっさん力」など、著書多数。

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What’s Lab Can Do? どんなことをするの?

  • Lab CAN 1 プレゼンを通した「自身のエンタメ化」で、
    メディアに対する視点を深めていく。

    配属された学生たちはまず、10分間のプレゼンにチャレンジ。テーマは自由ですが、資料は数枚のレジュメだけという制限があります。資料に頼らずにどれだけ人を惹きつけるトークができるか。学生は自分で番組を制作する気持ちで準備を進めます。もちろん本番では狙った場所で笑いが取れない、意外な箇所で大きなリアクションが起こる、といった想定外な出来事も多発。成功も失敗も含めた「エンターテインメント」に自ら挑戦することで、メディアを深く探求し、学生の力に変えていくことが授業の狙いです。人前で話すことへの苦手意識が減ったり、次回はもっと笑わせたいという野望が芽生えたり。プレゼン終了後、それぞれ学生の中には、エンターテインメントの見地からメディアに光を当てる新たな視点が生まれます。

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  • Lab CAN 2 TV番組のいちコーナーのような、
    「わらしべ長者企画」にも挑戦。

    時には、教室を飛び出して取り組む課題も提示されます。代表的なものが「わらしべ長者企画」です。この企画は先生から渡された100円で、学生それぞれが好きなものを購入することからスタート。購入したものを誰かの持ち物と物々交換していき、最終的にどんなものに発展していくかを実験するのが企画の目的です。「できるだけ知らない人に声をかける」というルールに苦戦しながらも、学生たちは企画に奮闘。缶ジュースが1000円分の商品券になったり、トレーディングカードがスケートボードになったり……。学生たちは非日常な行動を通じて、エンターテインメントを人為的に生み出す難しさや、突発的に起こるドラマの奥深さを学んでいくのです。

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  • Lab CAN 3 日々のゼミでは、ライブ感を大切に。
    ふとしたきっかけが、研究の種になる。

    授業が思わぬ方向に展開し、学びが深まることもあります。脚本家・坂元裕二氏が手がけたドラマ「カルテット」をテーマに授業が行われた時のこと。ゼミ生全員がそのドラマを見ていることが分かったため、先生は急遽全員分のシナリオ本を購入し、翌週からは脚本を輪読・考察する授業を実施。その後ゼミ生のひとりが「坂元裕二論」をテーマに卒業論文を執筆するなど、偶然の重なりがエンターテインメントへの理解を深める結果となりました。こういった意外な展開を楽しみながら学びにつなげていくのも、授業を「生もの」と称する影山先生のゼミならではのスタイルです。

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  • Lab CAN 4 先生も学生も、互いの興味に前のめり。
    「それなに?」の気持ちが、視野を広げていく。

    お笑い芸人好き、サッカー戦略マニア、演劇ファン……。ゼミに所属する学生は、それぞれに「これが一番!」と胸を張れる趣味や興味を持っている人がほとんど。ゼミを通じてそういった興味関心について語り合うことは、仲間同士で知見を広げることにもつながります。その視野の拡張を後押ししているのが、ゼミで大切にされている「質問タイム」。プレゼンなどの発表者に対してゼミ生全員が、どんどん質問を投げかけていく時間です。時として質問タイムには、影山先生も参加。質問と回答を繰り返すことで、全員が新たな知識を手に入れると同時に、質問された側も自分の興味関心を一歩深めたり、いままでになかった視点から好きなものを眺め、新たな気づきを得ていきます。

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Voice - Seminar Student Interview - ゼミ生インタビュー

  • VOICE 01 VOICE 01

    仲間からの刺激が、将来に向けて行動するきっかけに。

    昔からお笑いが好きで、将来はTV局で働きたいと考えていた私。入学前から影山先生のゼミに入ろうと決めていました。「しゃべり」に重きを置かれるゼミのスタイルは慣れるまで苦労しますが、この授業を経験したことで自分の意見を自然と表現できるようになったと思います。ゼミの仲間の存在も、成長の糧に。番組やドラマ制作のインターンに挑戦しているゼミ生の姿を見ているうちに「自分も何かしたい」「現場を知りたい」という意欲が湧くようになりました。今後は卒業研究と並行してNSCの作家コースに入学し、エンターテインメントを制作するスキルを磨こうと考えています。

  • VOICE 02 VOICE 02

    自分の個性のかたちを知り、「華のある人」になりたい。

    私の夢はアナウンサーになることです。自分が本当に表舞台に立てる人間になれるのか悩み、一度影山先生に「アナウンサーは、やはり顔が良くないとダメなんでしょうか?」と質問したことがあります。先生は力強く「そんなことはない!」と言い切って、顔や頭脳ではなく「華」を持つことの大切さを教えてくださいました。ゼミの授業では、自分を演出してしゃべることを繰り返すうちに「もっとみんなを笑わせたい」「次はここでオトしてみよう」といった想像が広がるように。このゼミで私らしい個性、私にしかない「華」を手に入れて、メディアの世界に羽ばたいていきたいと思っています。

Album ゼミの日常風景を、のぞいてみよう!

Calendar スケジュール

2年次生

  • 秋学期
    ゼミ配属。
    個人のコミュニケーション力向上を意識し、それぞれ興味のあるテーマについて、およそ10 分のプレゼンテーションを行う。「わらしべ長者」企画のようなスペシャル企画を始め、メディアの一線で活躍する人を特別講師として招く。

3年次生

  • 春学期〜秋学期
    4年次に取り組む卒業論文・制作に向けてのファンデーション、大枠の形作りを展開。学生の興味を最大限尊重しながら、「メディアエンターテインメント」ジャンルでのプレゼンテーションを核に進行する。質疑応答の粋を超えたディスカッションを重視。2年次同様、スペシャル企画も随時実施。

4年次生

  • 4月
    卒業論文・制作のテーマの大枠決定
  • 5月〜9月
    卒業論文・制作に向けて、章立てを構築。参考文献など調査・整理。
  • 10月〜12月
    卒業論文・制作の執筆・提出。
  • 1月〜2月
    卒業論文・制作の発表。
  • 3月
    卒業。