DOSHISHA WOMEN’S COLLEGE LABORATORY MAGAZINE
Lab mag. ゼミの学びを知るWeb Magazine

ゼミ生全員が対話の中心。
文化の違いをみんなで見つめる

潟山健一ゼミ
学芸学部国際教養学科

Lab mag. Doshisha Woman’s College of Liberal Arts | Seminar Introduction

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Laboratory Profile -ゼミについて

国際教養学科 潟山健一ゼミ Faculty of Liberal Arts Department of International Studies

留学で得た経験をベースにしながら、
日本と英語圏の文化比較に挑戦。

潟山ゼミが扱うのは、日本と英語圏の国々の違いを明らかにしていく比較文化研究。英語を集中的に学び、留学を通して現地の風土も体感してきた学生たちが「文化」という側面から英語圏の国を見つめ直す機会をつくると同時に、外的な視点を取り入れることで自分たちが住んでいる日本社会の特徴や、課題を見出していくことも大切な目的としています。

Teacher Profile

潟山 健一 教授 Professor Gatayama Kenichi

人文地理学の視点からイングランド南部の民衆文化、とりわけ音楽やダンスがどのように人々の間で伝承されてきたのか、自然環境と生業との関わりに焦点を当てながら研究に取り組む。イギリスにまつわるテーマから議論を始めつつも、比較文化という大きな枠組みのなかで国際情勢やジェンダーギャップ、少子化やキャリア教育など、個々人が関心を寄せるさまざまなテーマについて意見を聴き合い話し合って、相互に知識を深められるゼミ運営を大切にしている。

What’s Lab Can Do? どんなことをするの?

  • Lab CAN 1 イギリス研究に精通する先生の下、
    文献を用いて比較文化研究のいろはを知る。

    ゼミの活動は、「文化を比較するとはどういうことか?」という、比較文化研究のノウハウを学ぶことから始まります。題材となるのは、イングランドの歴史や文化を記した『The English』というテキスト。学生は担当になった章を読み込み、日本との違いや共通点を検討。ディスカッションするテーマも自ら考え、授業で結果を発表します。ビクトリア朝時代の売春の歴史と日本の「パパ活」を結びつけて現代社会の課題を明らかにしたり、英国紳士になるための教育と称して体罰が横行していたイングランドの中流階級について討論したり。学生たちはイングランドの歴史とその背景にある宗教観や当時の文化を知り、現代の日本にそれを投影しながら二国を比較検討する視点を磨いていきます。

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  • Lab CAN 2 ディスカッションには全員参加。
    相手を受け入れ、自分の意見を磨く力を培う。

    机を円にして集まり、学生全員が議論に参加するのが潟山ゼミの授業スタイルです。ディスカッションはいつも和やかな空気感で行われていますが、誰かの意見に同調するだけでなく「自分はこう思う」という主張も、全員がしっかりと持っています。相手の意見に耳を傾けながら、それを自分の中で咀嚼し、発展的に思考を深めていく。対話形式のゼミを通じて、学生たちは人前で自分の意見を発表する力はもちろん、他者の意見を土台にしながら自らの考えを高めていく思考力を培います。

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  • Lab CAN 3 金融教育からホラーまで。
    十人十色の切口で、卒論のテーマを設定。

    ゼミに所属するのは2年次〜3年次にかけて、1年間の留学を経験してきた学生ばかり。そのため多くの学生が、留学中の体験や、異文化に身を置く中で得た気づきを起点にして、卒業論文の軸を決定します。日本と英語圏を比較できるものであれば、テーマの自由度が高いのも潟山ゼミの特徴です。留学先で訪れたハロウィンパーティーでの経験から、「日本と英語圏の“ホラー”に対する感覚の違い」を研究したり、日本と違って学費を自ら捻出して大学に通う学生が多いアメリカの教育現場の実情に注目して「日本とアメリカの教育に対する経済意識の差」を調査したり。ゼミ生の数だけ多様な研究テーマが広がっています。

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Voice - Seminar Student Interview - ゼミ生インタビュー

  • VOICE 01 VOICE 01

    異文化への理解を深め、CAという夢に一歩前進。

    私の将来の夢は、CAになること。異文化への理解を深めることが、海外のお客様へのホスピタリティにもつながる、と考えて潟山ゼミに入りました。現在は「ホラー」や「恐怖の対象」といった切口で、日本人とアメリカ人の考え方の違いを比較検討する研究を行っています。留学中、友人と一緒に訪れたハロウィンパーティーで、幽霊や実態のないものに対する恐怖を描くことの多い日本のホラーに対し、アメリカでは暴力描写や血、凶器など、直接的なモチーフが取り上げられているな、と気づいたことが研究のきっかけ。映画や文学など身近な題材を取り入れながら、楽しんで研究を行っています。

  • VOICE 02 VOICE 02

    狭まりがちな自分の視野が、みんなの意見で広がっていく。

    アメリカの大学に留学した際、現地の学生たちは中学・高校の頃から投資などを経験して自身で資産管理をしていること、アルバイトで学費を稼ぎ、自分の力で大学に通っている人が多いことを知りました。現在はその経験をベースに、日本とアメリカの教育の違いを経済の観点から研究中。ディスカッション形式で行われる日々の授業から私が学んだのは、他者の意見に耳を傾ける大切さです。仲間たちが、自分では思いもつかなかったアイディアを提示してくれたり、正しいと思い込んでいた意見に疑問を投げかけてくれたりすることで、多角的に研究内容をブラッシュアップできています。

Album ゼミの日常風景を、のぞいてみよう!

Calendar スケジュール

3年次生

  • 9月
    ゼミ配属
  • 10月〜12月
    『The English』を用いたクラスディスカッション
  • 1月
    卒業研究テーマの決定

4年次生

  • 4月~5月
    文献収集および立論
  • 6月
    卒業論文章構成確定
  • 7月
    第1章作成
  • 8月〜11月
    第2章以降を作成後、草稿提出
  • 12月
    卒業論文修正および卒業研究発表会準備
  • 1月〜2月
    研究成果の発表および卒業論文の提出
  • 3月
    卒業