医療薬学科 医薬品分析学研究室 Faculty of Pharmaceutical Sciences | Department of Clinical Pharmacy
人を助ける医薬品の効果を紐解き、
安全性や安定性に貢献。
医薬品分析学研究室は、その名の通り医薬品に関するさまざまな分析を行う研究室です。医薬品が体に効果を発揮するメカニズムを明らかにして、安全性向上に貢献したり、偽造医薬品の実態を把握して、その製造・流通を防止したりすることが、この研究室の活動目的。高度な分析も学内で完結できる充実した設備が魅力で、学生たちは高性能な分析機器を自在に操作しながら、研究を進めています。
Teacher Profile
前川 京子 教授 Professor Maekawa Keiko
専門は、医薬品や酵素の解析。医薬品投与後に体内で生成される微量の代謝物を解析するための、高感度・高精度な分析法の確立をめざした研究を進めるほか、発展途上国などで深刻な問題となっている偽造医薬品の流通実態調査・鑑別などに取り組み、医薬品の安全性向上に努めている。
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極小対象物を分析するため、
ハイテク機器を使いこなす!医薬品の研究においては、酵素や代謝物など極小単位の対象物と向き合う必要があります。そのため、研究室には各種クロマトグラフィなどの分析機器がズラリと並び、薬学部内の高性能な共通機器も充実しています。学生たちは配属後すぐ、酵素の精製など、基本的な実験を通して機器の取り扱い方法を学びます。とはいえ、はじめのうちは、失敗がつきもの。溶液を間違えて機器に投入してしまったり、タンパク質を撹拌しすぎてメレンゲ状にしてしまったり、分析に回すはずの画分を捨ててしまったり……。研究室の誰もが一度は失敗しながら機器の扱い方や分析方法を学んでいき、5・6年次生になる頃には、プロの研究員顔負けの技術を身につけられているのだそうです。
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研究室で学んだことが、
そのまま国試や就職に生きる。日々の実験や、不定期に行われる分析機器の説明会を通じて、本格的な分析手法・装置の取り扱い方法を実践的に学べるのが、この研究室の特徴。研究室で得た知識や技術を生かして、企業の研究職や、製薬会社をめざす学生も多いのだそうです。また、薬剤師国家試験や、薬局実習の前に受験するCBT(Computer-Based Testing)では、こういった実験手法や機器知識、解析方法を問われる問題が多く出題されるため、その対策にも役立ちます。
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研究を通じて得られるのは、
物事をコツコツ積み重ねる力。研究室では、教授から与えられた研究テーマに沿って各自で卒業研究を行います。タンパク質や代謝物の分析から、偽造医薬品の実態調査まで、テーマはさまざま。分析対象も使う機器も違いますが、共通しているのは全ての研究が一朝一夕では終わらない、ということです。毎日研究室に通い、コツコツと集めた分析結果があってこそ、意味のある考察が生まれるため、学生たちはアドバイスや意見を交換し、助け合いながら研究を進めています。特に、酵素やタンパク質などを取り扱う研究においては精製や結晶化がうまくいかず、実験がやり直しになってしまうことも。そんななかでも諦めずに研究を続けることで、学生たちは忍耐力と、研究をスムーズに進めるためのスケジュール管理能力、お互いに協力し合うチームワークを培います。
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研究も普段の勉強も、遊びも。自分らしく全部楽しむ。
アットホームな空気感と先生の優しい雰囲気に惹かれて、この研究室に入ることを決めました。現在はタンパク質と医薬品の相互作用について研究しています。卒業研究と並行して、薬剤師国家試験や実習の準備を行う必要もあるため、とても忙しいですが、研究室に入ってからの日々は充実してる!の一言です。勉強だけではなくて、アルバイトをしたり、友達と遊んだり、といったことも思いっきり楽しむのが私なりのこだわり。研究を計画的に進めつつ、楽しむためにはどうしたらいいか……を常に考えて動くことで、効率的に時間を有効活用する力が自然と身についたな、と感じています。
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つまずくことが多い分、諦めない力が育っていった。
医療薬学科にいるからには、ここでしかできないことをやりたい!そう思って、この研究室に入りました。分析のために毎日研究室に来ていますが、それがまったく苦にならないのがこの研究室のすごいところ。研究の話だけではなくて、テスト勉強や国試の対策についてもメンバー同士で相談ができるので、とても心強いです。研究は本当に地道な作業で、想定していた結果がなかなか出なかったり、失敗してしまったりすることも多々あります。でも諦めずに何度でもトライして、一歩一歩進む力が育ったのも事実。この力で国試も乗り越えて、卒業後は薬剤師になりたいと考えています。
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「研究が好き」という想いが、一番の原動力。
説明会で、先輩方と先生が和気あいあいと話されているのを見て、ここでなら楽しみながら研究ができそうだな、と思いました。真面目なタイプの人が多いですが、実はみんな、心の中に「研究が好き!」という熱い想いをもっています。研究対象が違っていても、分析方法のアイディアを出し合ったり、大変な作業は分担したり。助け合う姿勢が根付いているので、みんなで研究を進めている、という安心感があります。また、長期にわたる分析など研究室での経験を通して、先を見通すクセがつき、段取り力がUPしました。この力は、将来薬剤師として働くなかでも役に立つスキルだと思っています。
3年次生
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- 9〜12月
- 研究室配属。実験や分析の基礎技術を学ぶ
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- 1月
- 卒業研究に向けた、個人テーマを決定
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- 2〜3月
- 個人テーマに関するデータ取得と解析、予備知識を収集
4年次生
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- 4〜10月
- 日々研究室に通い、分析・実験を進める
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- 11〜1月
- OSCEやCBTなどを受験
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- 2〜3月
- 日々研究室に通い、分析・実験を進める
5年次生
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- 4〜3月
- 日々研究室に通い、学会発表をめざして分析・実験を進める
病院実習や薬局実習にも参加(各11週間)
6年次生
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- 4〜5月
- 卒業論文の執筆・草稿・要旨・概要の提出
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- 6〜7月
- 卒業論文の発表・提出
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- 8〜2月
- 国家試験に向けた学習
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- 3月
- 卒業
- 学芸学部 音楽学科 Department of Music
- 学芸学部 メディア創造学科 Department of Media
- 学芸学部 国際教養学科 Department of International Studies
- 現代社会学部 社会システム学科 Department of Social System Studies
- 現代社会学部 現代こども学科 Department of Childhood Studies
- 薬学部 医療薬学科 Department of Clinical Pharmacy
- 看護学部 看護学科 Department of Nursing
- 表象文化学部 英語英文学科 Department of English
- 表象文化学部 日本語日本文学科 Department of Japanese Language and Literature
- 生活科学部 人間生活学科 Department of Human Life Studies
- 生活科学部 食物栄養科学科 Department of Food Studies Human and Nutrition