dwcla TALK ようこそ新しい知の世界へ

教員が語る同志社女子大学の学び

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「メディア」
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「エンターテインメント」

いまほどメディアを
深く学べる時はない。
未来の形を考え、追究しよう。

メディア創造学科

影山 貴彦教授

メディアはすべて“陸続き”。狭い世界じゃない。

僕がこの「TALK」という企画で取材を受けているのは、2020年4月7日。
新型コロナウイルス感染拡大防止のため、国内7都府県に非常事態宣言が発令された、その日です。新聞・テレビ・ラジオが一斉にニュースを流し、インターネットでSNS の投稿が相次ぎ、エンターテインメントの世界が揺れている。
これが、メディアです。

いつも学生に話をするのは、メディアとは「今を捉えたもの」であるということ。同時に、過去、現在、未来を線でとらえるものでもある、ということです。
そして、放送、ジャーナリズム、インターネット、エンターテインメントすべてが“陸続き”でつながっていることを伝えています。政治・経済・社会のありとあらゆるジャンルにメディアは関わっている。学生はよく「私は放送希望です」「広告に進みたいです」などと言いますが、そんな狭い世界ではない。
僕の言葉の意味を、学生は今、体感してくれていると思います。

非常事態宣言を受け、テレビでは大勢の人が集まって行う番組収録が中止になり、ドラマの撮影が延期になって、従来型の番組作りができなくなっています。しかし、新しい形態を考え生み出すチャンスです。本学でメディアを学んでいる学生にそれを考え、追求してほしい。
何より、辛さや痛みを抱えた人を癒し、励ませるのがエンターテインメントです。メディア創造学科での学びが、これほど深まる時はありません。

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「あの人には華がある」。華は何かを追究しています。

僕の研究テーマは、エンターテインメントの見地からメディアを研究する「メディアエンターテインメント」で、僕の造語です。
人気のある芸能人に対してよく言われる「あの人には華(はな)がある」という言葉。その「華とは何か」という切り口でエンターテインメント学を分析し、探究しています。

「華のある」コメディアンの一人、志村けんさんが生前「お笑い以外の仕事なら、何をしようと思ったか」と聞かれ、「考えたこともない」と言い切ったそうです。自分にはお笑いしかない。それほど自分を追い込み、命がけで挑むのがエンターテインメントであり、僕がエンターテインメントを好きな理由です。

僕自身は約15年間、毎日放送(MBS)でプロデューサーとして、バラエティーやドラマなどテレビ、ラジオの番組を作ってきました。阪神・淡路大震災を経験し、突然、報道番組でチーフディレクターを担ったこともあります。
そうした経験を話していると、学生の顔つきが明らかに変わる瞬間があります。“刺さった”瞬間です。キャンパスで顔と顔を突き合わせて学ぶ醍醐味を学生と共有しています。

ゼミで学ぶ学生の研究テーマは、お笑いやドラマといった放送ジャンル、広告、映画、インターネットなど、バラエティーに富んでいます。ジャーナリズムをテーマに、震災について論文を書く学生もいます。
ゼミでは個人発表を核にしており、毎回、自分の研究テーマについてレジュメを作ってプレゼンテーションをしたり、映像を作って発表する学生もいます。

いつも学生には「社会に出たときに絶対に役に立つことを伝える」と言います。語り部であり、歩くメディアである僕を存分に利用して、自分のテーマを突きつめてくれと。
ただし、感想文ではなく2万字の論文を書けるテーマをしっかり考え、選びなさいと伝えています。単に好きなだけ、楽しそうだけで選ぶと自分が苦労するからです。

口酸っぱく言うのが、少数意見に耳を傾けることです。だからゼミで物事を決めるときもすぐに多数決はとらず、学生に問いかけます。「どうしたらいい」、「どんな考えがある」。するとスイッチが入って、語り始めます。学生が自主性を発揮できるよう、僕は歩くメディアに徹します。

こうしたゼミ活動を通して、物事について当事者として考える力と少し距離を持ち自分を見つめる視点、物事を多角的に見る力、表現する力を身につけてほしい。
将来メディアの世界へ進みたい学生も、公務員を目指す学生も、どんな仕事でも通用する力です。同志社女子大学でメディアを学び、社会や世界のあらゆる場面へと羽ばたいてほしいと思っています。

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授業は生放送、何が起こるかわからない!

主戦場である授業がいちばん面白い人間でありたい。だから映像やドラマの脚本といった本もよく使いますが、授業はすべて生放送、何をやらかすかわかりません。
200人の大教室で、いきなり学生にマイクを向けることもあります。

学生には「上手にしゃべろうとするな」と言います。言葉はコミュニケーションの大事なツールですが、話と話の「間」や、ときに無音も大事。トーンを落としたり、目線をそらしたり。荒削りでも、起承転結になっていないからこそ伝わることもある。これがコミュニケーションであり、メディアです。

芸能界を騒がせるニュースが起きたら、授業を特別番組に切り替えることもあります。そのニュースをメディアはどう扱ったか、新聞とテレビの違い、ひとつの話題から政治まで語ります。メディアが陸続きであることがわかると思います。
僕はエンターテインメントの柔らかいところから入りますが、それがすべてのメディアの、社会のあらゆる場面につながっていることを証明したい。そして学生には、受け身ではなく、能動的にメディアを捉え、考えてほしいと思っています。

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受験生のみなさんへ

最近、学生から「好きなことを仕事にするのはどうでしょう」といった相談をよく受けます。あるいは「好きなことは趣味にしておいた方がいいですよね。でなければ好きなことが嫌いになりそうで」とか。
僕は答えを出しません。「じゃあ月曜日から金曜日までは好きなことを我慢する日々を送るんやな」といった表現で、いろんなボールを投げます。
仕事も勉強も楽なことばかりじゃない。むしろその対極にある。楽しいことをやろうと思えば、本当にしんどい。それを一緒に考え、学んでいきましょう。

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影山 貴彦教授

学芸学部 メディア創造学科 [ 研究テーマ ] メディアエンターテインメント

研究者データベース

卒業論文一覧

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卒業論文テーマ例

  • 多様化するテレビコンテンツとその将来性
  • テーマパークにおけるPRのあり方
  • メディアとしての書店
  • 時代背景からみるCMが社会に与える影響
  • 震災報道におけるメディアのあり方
  • テレビドラマの可能性
  • 韓流ブームのゆくえ
  • メディアと流行
  • 映画監督 内田けんじ
  • テレビCMから時代を読みとく
  • 吉本興業のメディア経営戦略
  • アイドルとメディアの関係性
  • 映像作家 岩井俊二
  • 美空ひばりー魂を歌うー
  • デジタルアートにおける表現の可能性
  • 日本におけるeスポーツ発展の可能性と障害
  • 漫才師・銀シャリの笑い
  • 若者のテレビ離れの真実
    ~Netflixの可能性~
  • 映画「千と千尋の神隠し」
    ~キャラクターが描く現代社会
  • 青山劇場からみる理想の劇場