
演奏専攻 卒業
プロの演奏家として、
大好きなピアノと、これからも。
ピアニストとして演奏活動を行いながら、指導にも取り組む卒業生。自主企画のリサイタルやアウトリーチ活動など、多様な場面で音楽を届けています。音楽を仕事にすることのおもしろさや、活動内容、日々感じているやりがいなどを伺いました。
迷いの中で見つけた、
「音楽を続けたい」という答え。
幼い頃からクラシック音楽やピアノに親しみ、高校は音楽科に通っていました。ピアノが大好きだった私ですが、「ピアニストとして音楽と向き合い続けていく」という決意が固まったのは大学生のときです。周囲には就職を選ぶ人も多く、進路に悩む時期もありました。そんななか、友人や先生・家族に相談したり、音楽と改めて向き合う時間を重ねるうちに、自分が本当に続けていきたいのは音楽だと気づき、ピアニストとして生きる未来を思い描けるようになっていきました。同女には、自分自身や音楽としっかり向き合い、これからの道をじっくりと考えられる環境があったと感じています。
音楽の見方を広げた、
大学での学び。
大学では、音楽への理解を深める学びと、新しい視点を得る経験の両方がありました。なかでも印象に残っているのが「演奏研究」の授業です。ピアノ専攻生が集まり、作品の背景や演奏法について学びながら、実際に演奏を聴き合い、お互いの解釈を共有しました。それまで一人で向き合うことが多かったピアノに対して、他の学生がどのように音楽をとらえているのかを知ることで、自分の考えも広がっていきました。また、チェンバロやオルガンの奏法を学び、J.S.バッハの作品を当時の楽器の視点からとらえ直した経験も印象に残っています。こうした学びが、現在も演奏活動を続けるなかで、曲の解釈や表現により深みをもたらしてくれていると感じています。
奏でることの楽しさと、
お客さまの心に届く喜びと。
ピアニストとして活動している今。自主企画の演奏会に加え、ホテルでの演奏や室内楽・器楽の伴奏など、さまざまな形で演奏の機会をいただいています。2023年には、学生の頃から目標にしていたソロでのピアノ・リサイタルを実現することができました。ピアノを奏でることそのものの楽しさと奥深さを感じると同時に、何よりも聴いていただけるお客さまが目の前にいることに、いつも感謝の気持ちがあふれます。演奏後に声をかけていただいたり、笑顔を向けてくださるたびに、「諦めずに音楽を続けてきてよかった」という想いと、「もっといい演奏をできるように頑張ろう」という気持ちが強くなります。
場の空気がふっと和らぐ、
音楽の力。
演奏会とはまた別に、小学校や福祉施設などに訪れてクラシック音楽をお届けするアウトリーチ活動も。音楽を通して楽しい時間を過ごせるように、聞き馴染みのある曲や口ずさめる歌を選び、プログラムの企画から行っています。皆さんに喜んでいただけるかどうか、はじめはいつも緊張感があるのですが、1曲目を終えるとお客さんの表情も、場の空気もふっと和らぐ瞬間があるんです。私たちの想いが、音楽が、皆さんに届いたんだなという感覚。そのたびに、音楽の力を感じています。
演奏家として、指導者として、
音楽に向き合い続けていく。
学生時代から個人レッスンの手伝いをしていた経験から、現在はピアノの指導にも取り組んでいます。教えるなかで、私自身が学ぶことも多く、生徒さん一人ひとりの個性と向き合うことで、新たな気づきを得ています。生徒さんの演奏に、こちらの伝えたい思いが表現されたとき、指導者として大きな喜びを感じます。これからも演奏と指導の両方を通して、音楽が誰かの小さな幸せにつながるように。音楽家として、そして一人の人間として、成長を重ねていきたいです。








