Doujo Women's Career Story-多彩な業界で活躍する同女の卒業生インタビュー-

仕事内容も、やりがいも、大学時代のエピソードも、
卒業生のリアルをお届けします。
京都市役所
子ども若者はぐくみ局
幼保総合支援室
現代社会学部社会システム学科 卒業

人の未来と幸せを支える、
福祉のスペシャリストをめざして。

大学の授業を通じて見出した将来の夢を見事に叶え、行政の福祉支援業務に携わる卒業生にインタビュー。夢を見つけたきっかけや、法律や自治体の制度などへの深い理解も必要となる福祉業務の難しさ、やりがいを感じる部分についてうかがいました。

My Story

Episode01

大学で見つけられた、
「福祉に携わりたい」という夢。

高校3年生の頃の私は、将来の夢を明確に描くことができず、進路選択に頭を悩ませていました。そんな時に知ったのが、社会システム学科の存在です。国際・観光・心理・経済・法などを幅広く学んで、その知識を土台に、自分らしい将来を模索できる。そんな学びの形が自分にはぴったりだと感じて入学を決めました。展望が見えたのは、2年次になってから。社会福祉の授業でDVや虐待などの現状を学び、家庭の内側に隠れがちな社会問題の大きさを実感した私は、こうした問題に直面している人たちを支援できる仕事に興味を抱くようになりました。

Episode02

キャリア支援部主催の講座を利用し、
公務員試験に向けて猛勉強。

街の規模が小さな行政機関には、私がめざしていた「福祉に特化した行政職のポスト」がないことも。そのため、就職活動にあたっては政令指定都市である京都市の職員をめざしました。大学4年間を京都で過ごし、「この街で働きたい」と思えたことも大きなきっかけとなりました。3年次の春学期にはキャリア支援部主催の公務員採用試験対策講座を受講。「数的処理」や「文章理解」といった公務員試験の主要科目を、基礎からしっかりとインプットできた点が、非常にありがたかったです。その後は独学で勉強を進め、試験の結果は見事合格。大学のサポートを上手く活用することで、夢を叶えられたと思っています。

Episode03

現場に出て学んだのは、
十人十色の支援の必要性。

入職してから3年間は、障害保健福祉課のケースワーカーとして身体障害や知的障害がある方の支援に携わっていました。働く中で見えてきたのは、支援が必要な状態にあっても「自分は大丈夫」とサポートを拒む人もいらっしゃるという現実。そういった方と信頼関係を築き、支援につなげていくために、何度も家庭訪問を行って世間話をしたり、時には家の掃除を手伝ったり。ケースワーカーには、地道に人と向き合い、その人に合った支援の形を考え続ける姿勢が必要なのだと痛感しました。大変な面もありましたが、少しずつ心の距離が縮まり、その人の生活の支えを実現できたときに大きなやりがいを感じていました。

Episode04

大学で学んだ法律に関する知識が、
勉強し続けるスタンスの土台に。

行政職は3〜5年で部署を変わることが多く、私も今年、子ども若者はぐくみ局 幼保総合支援室への異動を経験しました。支援室では主に、民間保育園の運営支援などを行っています。保育園に適切なサポートを届けていくためには、保育料などにかかわる税制度や行政の専門知識が必要。そういった知識を学ぶ際に役立っているのが、社会システム学科で憲法や家族法など法律関係を勉強してきた経験です。土台となる知識がある程度自分の中に備わっているので、現在の職場で求められる複雑な法律や制度についても、苦手意識なく学び続けることができています。

Episode05

学び続ける姿勢を生かし、
福祉のスペシャリストをめざす。

福祉に携わる人間として、業務に必要な知識だけでなく、より高度で幅広い支援につながる知識・資格の取得にも積極的でありたいと考えています。ケースワーカー時代には支援が必要な方とのコミュニケーションを円滑にするべく、手話の認定を受けました。また将来的には、社会福祉士の国家資格を取得することも目標のひとつ。社会福祉士に関しては、受験資格を得るところから始めないといけないため難易度が高いのですが、同女で得た「学び続ける姿勢」をこれからも貫いて、福祉のスペシャリストをめざしていきたいです。

私にとっての同志社女子大学

主体性を持ち、クリエイティブに学べる大学。

大学生活の中でも特に成長の糧になったのは、4年間を通じて、ラーニング・コモンズのスタッフを務めた経験です。「学生が過ごしやすい空間を、学生主体でつくりあげる」という目標を掲げ、チームで協力しながらロゴデザインを考えたり、運営ルールを定めたり。同女には「こうしたらどうだろう?」という私たちのアイディアを尊重し、実現を後押ししてくれる環境があります。その環境を生かして何かを成し遂げる、つくりあげることに挑戦すれば、きっと自分に対する自信や社会で役立つクリエイティビティを育てることができるはずです。
※掲載内容はインタビュー当時のものです
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