
CVS営業部門 CVS第2営業部
食物科学専攻 卒業
つくり手、売り手、買い手を、
「食の喜び」で、つなぐ仕事。
料理やスイーツを食べて、「おいしい」「しあわせ」と感じる。そんな瞬間が好きで、食について学び、全国各地に食を届ける食品卸業に就職した卒業生にインタビュー。営業活動のかたわら、コンビニスイーツの企画・開発にも携わる毎日に迫ります。
食べるって、しあわせ。
素朴な興味が進路の決め手に。
食べることが大好きな私。おいしい食事で人をしあわせにできるって素敵だなと感じ、食を深く学ぶために、この学科を選びました。入学当初、まだ漠然としていた食への興味が、明確になったきっかけは、「官能評価」に関する授業でした。授業では、特定の食品を分析しながら「なぜ人はおいしさを感じるのか」「甘い、辛い、しょっぱいなどのバランスをどう整えれば、おいしいをつくりだせるのか」といったおいしさの科学的根拠を学修。この授業で、自分は「おいしい」を理論的に説明すること、味覚の裏側にあるメカニズムに興味があるんだと気づくことができました。
メーカーとお店をつなぐ架け橋として、
「おいしい」を、全国に届ける。
就職活動は、大学での学びの中で明確になった「おいしさ」への興味を軸に展開。おいしい食事が食卓に届くまでの流れを考える中で、食品メーカーや販売店だけでなく、その間を取り持つ物流も、食の喜びを届けるためには必要不可欠な存在なのだと知りました。その気づきから選んだのが、「食品卸」の世界です。メーカーから届く食品を受け取って、小売店であるスーパーやコンビニが必要とする数・ラインナップを取りまとめ、全国に配送するのが私たちの仕事。現在は営業担当として全国のファミリーマートを担当中。365日、必要なものが必要なお店に届くよう、全国規模での物流管理を行っています。
物流を支える仕事だけでなく、
スイーツの開発にも奮闘中。
私の主な業務は、営業担当として物流管理を行うことですが、ファミリーマートで販売されるスイーツを、コンビニの担当者やメーカーさんと一緒に開発する仕事にも携わっています。そのため、スイーツに関する情報収集は毎日欠かせません。SNSで話題になっているスイーツをチェックしたり、競合店の新商品を食べてみたり……。トレンドをキャッチしながら、「これは一過性のブームだから長くは続かないかも」「これなら、幅広い世代にうけてロングセラーになりそう」という調査・分析を重ね、次の企画につなげています。
まだ知られていない地方の銘菓を、
日本中の人に届けるチャンスも。
知る人ぞ知る地方の銘菓を、コンビニというチャネルを使って全国に届けられるのも、今の仕事の魅力です。特に心に残っているのは、広島の名物だった「八天堂のクリームパン」とファミリーマートのコラボを実現させたプロジェクト。どんな工夫をすれば、全国16,500にのぼる店舗に配送できるか、コンビニで販売しやすい仕様にどうアレンジしていくか……。メーカーさんやファミリーマートの担当者さんと何度も議論を重ねていきました。発売後は、友人や家族から「買ったよ!」「おいしかった!」という声が届き、大きなやりがいを感じられました。
チームで動く仕事だからこそ、
大学で学んだ食の知識が生きる。
営業として物流を管理する業務も、スイーツを企画・開発する業務も、私ひとりで完結することはありません。メーカー、品質管理、物流担当、コンビニやスーパー……。さまざまなステークホルダーとつながって、「おいしいを届ける」を達成するのが私のミッションです。異業種の方と協働する際には、大学時代に学んだ食に関する専門知識が生きることも。品質管理の専門用語や食品製造の工程などをスムーズに理解できることで、より高いチームワークを生みだせているのだと思います。これからも、食の架け橋としてつくり手と売り手、買い手を強く結びつけ、たくさんの「おいしいしあわせ」を、日本中に届けていきたいです。