
グローバル統括監査部・
安全保障貿易推進部
英語力という付加価値を武器に、
貿易を正しく導く。
大学で培った英語運用能力を用いて、グローバル企業の貿易を支える卒業生にインタビュー。昔は自分に自信がなかったという彼女が、英語という武器を生かすことで、活躍の場や成長の道筋を見出した経緯についておうかがいしました。
大学のサポートがあったから、
夢だった留学を実現できた。
高校時代にも一度留学を経験しましたが、その時はうまくコミュニケーションが取れず、悔しい想いをしました。この経験をバネに、大学でも必ず留学をしよう。そう思って同女に進学したものの、新型コロナウイルスの影響で留学が1年延期に。時期がずれたため、就職活動と留学の時期が重なり、うまく両立できるかな、と不安を抱くようになりました。そんな不安を取り除いてくれたのが、大学の国際課の存在です。私の話を親身に聞いてくださったこと、就職活動はオンラインで進める方法もある、というアドバイスをもらえたことが後押しになり、留学に行く決意が固まりました。
留学で視野が広がり、
コンプレックスが消えていった。
アメリカの大学に留学し、滞在中は寮で暮らしていました。寮でできた現地の友人は、日本人より率直に自分の考えや想いを言葉にする子が多く、はじめは少し戸惑いました。ただ、暮らしていくうちにその感覚に順応し、私自身も自分の考えを表現できるように。物事を見つめる視野が広がって、留学前に抱いていたさまざまなコンプレックス・悩みが、いかにちっぽけなものだったかに気づかされました。留学で学んだことは数多くありますが、自信が育ち、思考がポジティブになったことが1番の成長だと思います。
国内有数のグローバル企業で、
英語という自分の武器を生かす。
現在働いている京セラは、海外との取引が売上の半分を占めるグローバル企業です。国際的な視野を持った人材を求めている京セラでなら、留学経験を生かせるはずだと感じたこと、京セラが社員に示している指針のひとつ、“挑戦せず成功した人より、挑戦して失敗した人を評価する”という考え方に心惹かれたことが、就職の決め手になりました。配属されたのは、貿易の管理を行う部署。夢だった英語を使って働ける環境で、自分ならではの武器を生かして業務に携われていることに、やりがいを感じています。
産業に欠かせない部品を、
正しく、世界に届けていく。
私が主に携わっているのは、京セラが取引する部品が、日本や購入先の国々の法律に則して輸出されているのか、を審査する業務。海外の法律を英語で読み込み、内容を理解した上で審査を進める必要があり、高度な専門業務に難しさを感じることもあります。しかし、扱う製品の中には、誤った方法で用いられれば、武器などに転用されてしまう可能性をもった精密機器も。自分が正しく貿易を管理することが、国際的なトラブルの防止や、世界の産業振興につながるんだ、という責任感と使命感を持って仕事に取り組んでいます。
海外視点の輸出業務にも触れ、
世界の仲間と共に前進したい。
世界各国にある子会社を訪れ、適切な輸出管理が行われているか確認したり、ノウハウを指導したりすることも、所属部署の仕事のひとつ。先輩方の視察に同行し、海外から見た輸出業務を知ることが、現時点での私の目標です。そしてゆくゆくは自分の英語力を生かして現地の仲間と交流し、世界をつなぐ貿易業務を指導できるスキルを身につけたいと思っています。そのため、現在はCISTEC(一般財団法人 安全保障貿易情報センター)が主催する「安全保障輸出管理実務能力認定試験(STC advanced)中級」の合格をめざして勉強中。これからも国内外の貿易に関する法律をさらに広く、深く学び、自己研鑽に全力で取り組んでいきます。