Doujo Women's Career Story-多彩な業界で活躍する同女の卒業生インタビュー-

仕事内容も、やりがいも、大学時代のエピソードも、
卒業生のリアルをお届けします。
滋賀医科大学 医学部附属病院
栄養治療部 管理栄養士
生活科学部食物栄養科学科
管理栄養士専攻 卒業
大学院生活科学研究科食物栄養科学専攻
修士課程 修了

食生活を支えることで、
患者さんの身体も、人生も変えていく。

病院で働く管理栄養士として、日々患者さんの食生活を支える卒業生にインタビュー。夢を叶えた今も新たな資格の取得などに挑戦し、成長し続ける彼女のこれまでと、これからの目標についても迫りました。

My Story

Episode01

食生活に悩んでいる人を救いたい。
そんな思いでめざした、管理栄養士。

幼い頃、軽度の食物アレルギーを持っていた私。食べることが好きなのに、いつも周りの人とは違うメニューを選ばなければならず、少し残念に感じていました。私と同じように、食生活に悩みを抱える人たちの力になりたい。そう考えるようになったのが、管理栄養士という職業をめざしたきっかけです。

Episode02

献立の作成から、胃がんの研究まで。
患者さんのために奮闘する日々。

私は現在、病院で患者さんに向けた献立の作成を担当しています。ただ栄養バランスをクリアするだけでなく、ひな祭りの季節にはお菓子を添えたり、地産地消をテーマに地元の食材を取り入れたメニューを考案したり。入院中でも食事の時間を楽しんでもらえるように、試行錯誤しています。栄養管理、栄養指導なども行いながら、大学院で行っていた胃がんについての研究も継続中。患者さんのデータを解析して論文にまとめ、学会で発表したりと、忙しくも充実した日々を送っています。

Episode03

調理方法には工夫を凝らし、
できるかぎり、おいしい食事を。

患者さんの中には、消化器系の手術を終えた方など、「食べたくても食べられない」という状況の方も多くいらっしゃいます。そこで私が心がけているのは、患者さんの嗜好や症状をうかがい、できるかぎりご要望に沿った食事を提供すること。例えば、手術後で1回に食べられる量が少ない場合、ハーフ食といった量の少ない食事にし、摂取しやすい飲み物やゼリー、栄養補助食などを利用して栄養補給してもらうなど、患者さんに負担のない食事調整を行っています。実際に患者さんから「すごく食べやすくなった」「おいしかった」と言っていただいたときは、本当にうれしかったです。食事は身体の状態だけでなく、人生も変えるほどの力を持つもの。そのサポートができることに、やりがいを感じています。

Episode04

栄養教育実習を通して、相手を受け入れ、
自分の考えを伝える力が身についた。

大学生活で心に残っているのは、栄養教育実習を受けたことです。グループに分かれて食事を分析し、ポスターにまとめ、改善方法などを提案する模擬的な栄養指導を経験しました。実際に患者さんへの栄養指導を行う今も、内容が伝わりやすいようにリーフレットなどを作ることがあるため、こういった大学での実践的な学びが日々の業務に生きています。さらにグループワークで鍛えられたのは、人の意見を聞き、自分の考えも伝える力。「こういう食べ物は嫌いで、どうしても食べられない」「食生活が乱れてるけど、忙しくて栄養バランスを考える暇がない」など、さまざまな患者さんの事情を受け入れた上で、一人ひとりの生活に合った栄養指導を行うことを大切にしています。

Episode05

病態や薬についても知識の幅を広げ、
信頼される管理栄養士に。

病院で働き始めてから実感したのは、これまでに学んできた栄養に関する知識だけでなく、患者さんの病態や、それに適した薬についての知識も必要だということ。今も勉強の日々は続いていて、最近では病態栄養専門管理栄養士の資格も取得しました。患者さんだけでなく、医師や薬剤師からも頼ってもらえるような管理栄養士になるために、これからも常に学ぶ姿勢を忘れず、成長していきたいと考えています。

私にとっての同志社女子大学

充実したサポートがあったから、国試という最大の難関も乗り越えられた。

在学中、私が何より頼もしく感じていたのは、管理栄養士の国家試験に向けたフォロー体制。対策室が設けられていて、授業はもちろん模試も受けることができ、安心して試験に備えることができました。先生方との距離も近く、何かと相談させていただいたり、周りの友達と分からないところを教えあったり、人と人のつながりが深いことも、同志社女子大学の魅力だと思います。皆さんも、周りの人の力を借り、支え合いながら、自分の目標に向かって一歩ずつ進んでいってもらえたらうれしいです。
※掲載内容はインタビュー当時のものです
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