茨城工場 製造3課5係
食物科学専攻 卒業
たくさんの人の「おいしい」のために、
安全・安心な製品をつくり続けたい。
大手食品メーカーで、製造現場全体の管理を担う卒業生にインタビュー。こどもの頃から食べることが好きだったという彼女は、大学でどのように学び、どのように食品業界へ進んでいったのか。在学中の思い出や入社後のエピソードも含めて語っていただきました。
自分がつくったものを食べてもらう。
そのよろこびを広げたくて、食品メーカーへ。
大学時代、実習でつくった料理を食べた先生や友達から、「おいしい」「ありがとう」と言ってもらえたときのよろこびが忘れられず、食にかかわる職業に一層興味を持ちました。食品メーカーは数多くありますが、その中でもスーパーなど身近な場所で手に取れて、世代や地域を問わず愛され続けるハムやソーセージを扱っている日本ハムファクトリーに魅力を感じ、入社を決めました。
製造現場の全体を見渡しながら、
細部まで目を配り、質の高い製品をつくる。
私が現在担当しているのは、国内最大級のハム・ソーセージ製造工場である茨城工場での製造現場全体の管理です。製品をフィルムで包装する工程を担い、たくさんの仲間とコミュニケーションを取り、順調に全体の作業が進んでいるか、衛生管理が保持できているかなど、細部まで気を抜かずにチェックしながら仕事を進めています。機械のメンテナンスなども欠かさず行い、高品質でおいしい製品を多くの人に届けるため、常にものづくりと向きあっています。
「食べる人の目線」で衛生管理を徹底し、
誰もが安心できる品質を守り抜く。
「自分が良くても、これを食べる人はどう思うだろう」と、お客様目線で考えることを常に意識しています。誰が見ても、誰が食べても、「安心だな」「幸せだな」と思っていただけるような製品をつくるために、不良を見逃さず取り除いたり、自分の服装にも気をつけたり、衛生管理を徹底。私が製造にかかわったものを、両親が写真に撮って「おいしかったよ」と連絡してくれたり、友達が「これ食べたよ」と教えてくれたり、身近な人に届いていることが実感できたときは、つくって良かったと心から思います。
技術や知識だけでなく、
思いやりや、柔軟な考え方まで身についた。
調理だけでなく「おもてなしの心」を学んだ、在学中の調理実習。食べる人が笑顔になるよう、味や見た目にもこだわり、思いやりを持ってつくることの大切さを知りました。以来、私生活でかかわる人にも、一緒に働く仲間に対しても、思いやりを持ち笑顔で接することを心がけるようにしています。また、分析化学や物性学での実験も印象的な思い出です。身近な食品の栄養成分が、時間の経過や加熱方法の違いで変化することへの理解を深めつつ、その中で分からないことは文献を探して調べたり、先生に積極的に質問したり。疑問に思うことを自分で考えるのはもちろん、周りの人を頼り、いろんな考え方から答えを探すことの重要性にも気づくことができました。
食品の開発や製造を通して、
お客様に食べるよろこびを届けたい。
これからの目標として第一に思い浮かぶのはやはり、製品の品質を守り、高めていくこと。たくさんの方においしい製品を届けていくために、新入社員ならではの気づきを大切にして声に出し、職場づくり、体制の改善にも寄与していきたいです。そしていつかは私も、多くの人に食べるよろこびを感じてもらえるような、新しい商品の開発に挑戦してみたいと考えています。