
MP(メディカルパートナー) /
薬局管理栄養士
管理栄養士専攻 卒業
薬局にいる身近な栄養士として、
日々の不安や疑問にこたえたい。
薬局で管理栄養士として、地域の人々の健康を支える卒業生にインタビュー。印象に残っている実習のエピソードや働くなかで工夫していることについてうかがいました。病院ではなく、暮らしに根付いた薬局を働く場所に選んだ彼女には、大きな目標があります。
栄養について、正しい知識を伝えたい。
在学中の気づきから、この仕事を選んだ。
高校時代、陸上に没頭していた私の健康を、栄養士の資格をもつ母がいつも食事面から支えてくれていました。この経験から、食事と身体のつながりの大切さを実感し、栄養士をめざすことに。薬局で働く動機になったのは、大学在学中に街で耳にした何気ない会話です。「骨粗しょう症にはタンパク質が最もいいらしいよ」と話す方々を見て、TVやインターネットの影響で、栄養に関する誤った情報が広がってしまっている、と感じました。誰にとっても身近な薬局で、栄養や健康について気軽に相談できれば、この状況を変えられるのではないか。そう思って、薬局の管理栄養士になることを決意しました。
栄養相談は、まず患者さん知ることから。
何気ない日常会話を大切にしたい。
現在は、薬剤師を支えるMP(メディカルパートナー)兼、薬局管理栄養士として業務に奮闘中。先輩方が患者さんと接する様子から、多くのことを学んでいます。特に驚いたのは、日常会話を通して相手の健康状態を察知していく先輩の姿。短い会話のなかで、患者さんの食事内容を聞き出し、服用している薬を考慮し、薬剤師と連携しながら、アドバイスされていました。管理栄養士として成長していくために、私も患者さんとの会話を重ね、コミュニケーション力を磨いていきたいと考えています。
患者さんに明るい気持ちで帰ってもらいたい。
今、自分にできることを全力で。
薬局に来た患者さんが何気なく読んで、ヒントを得られる掲示物を作りたい。そう思って、季節の栄養情報などを載せる店舗内の掲示板制作には、特に力を入れています。先日、免疫を高めるレシピを掲示したところ、ある患者さんが「今日の夜はこれを作るわ」と言ってくださいました。掲示板制作は大変ですが、患者さんが栄養についてヒントをつかみ、笑顔で帰っていく姿を励みに、頑張っています。
アウトプットした個々の知識をもとに、
みんなで考え、理解を深める。
大学の授業の中で特に心に残っているのは、臨床栄養学実習。さまざまな症例についてディスカッションを行ったり、考案したレシピを実際に調理する方法を学びました。実習を通して学んだのは、栄養指導方法を俯瞰的に眺める力です。実際に指導する場面においては、栄養素があることはもちろん、ちゃんとおいしく、楽しめる食事になっていることが必要。自分のプランに誤りがないか客観視し、患者さんの立場に立って指導を行う姿勢は、今もとても役立っています。
薬局を、みんなが気軽に足を運ぶ
まちの健康ステーションに。
薬局管理栄養士の存在を、より多くの人に知ってもらいたい。それが私の願いです。先日、患者さんとお話し、「独り暮らしで話す人がいなくて寂しかったけれど、話をきいてくれてありがとう」という言葉をいただきました。薬局は地域の人が気軽に来ることができ、健康についての不安や疑問を相談することができる場所。それをたくさんの人に認知してもらい、活躍の場を広げていきたいと考えています。