Doujo Women's Career Story-多彩な業界で活躍する同女の卒業生インタビュー-

仕事内容も、やりがいも、大学時代のエピソードも、
卒業生のリアルをお届けします。
松谷化学工業株式会社
品質保証部
生活科学部食物栄養科学科
食物科学専攻 卒業

食品素材の安全を守りぬき、
技術も、人間力も高めていきたい。

でん粉や機能性素材を扱う会社で、品質管理を担当し、人の食と健康を支えるために働く卒業生にインタビュー。自社の製品を口にするお客様のことを想い、現状に満足することなく学び続ける姿勢や、今の仕事に活きている学生時代の経験などについて語っていただきました。

My Story

Episode01

機能性素材は、縁の下の力持ち。
“食”という分野から、人の健康と豊かな食生活を支える。

幼い頃から食べることが好きで、食品に関わる仕事に憧れを抱いていました。現在働いている松谷化学工業株式会社は、でん粉や難消化性デキストリンを主力製品としている会社。当社に惹かれたのは、在学中に学んでいた「難消化性デキストリン」についての論文を数多く発表していたからです。血糖値の上昇や脂肪の吸収を抑える働きがあるこの素材は、特定保健用食品のお茶や、今注目を集めている糖質ゼロのビール系飲料にも原料として採用されるなど、多くの人の健康を支えています。“縁の下の力持ち”である機能性素材についてさらに理解を深めたいと思い、当社への入社を決めました。

Episode02

品質基準を守る最後の砦として、
製品を徹底的に分析。

品質保証部に配属され、主に製品の品質チェック業務を行っています。自社工場で製造された製品に対し、大腸菌群の菌数不良がないか、規格に沿って製造されているかなどを精細に分析。出荷前の最終チェックを担う業務なので、責任は重大ですが、自社製品の品質を守りぬき、クオリティを高める部署として大きなやりがいを感じています。

Episode03

すぐに理解できなくても、諦めない。
私にできるのは、学び続けること。

以前、管理職会議に同席させていただいたときのこと。当時の私は知識も経験も浅く、まったく会話についていけませんでした。このままではいけない。そう強く感じ、会議が終わったあと、書類の隅から隅まで目を通し、専門用語を徹底的に調べ上げたんです。努力の甲斐あって、疑問は徐々にクリアになり、最終的には議題の内容を理解することができました。先輩の姿をしっかりと見る。気になったことは質問したり、自分なりに調べて、不明点を無くしていく。このような“工夫して勉強し続ける姿勢”を忘れず、能動的に業務に取り組んでいます。

Episode04

機器の操作技術も、意見の伝え方も。
4年間の学びが、今の私の基盤になっている。

食品機能学や食品物性学など、専門的な講義を通して学んだことが、今の私の知識や思考の基盤になっています。機器の操作方法や、タンパク質の分析に用いられる「液体高速クロマトグラフィー」といった手法も、現在担当している分析業務に活きています。また、分析・研究とプレゼンテーションをセットで行ってきた経験も、私の大切な財産。どう伝えれば相手が理解してくれるのか、を常に考えられるようになり、意見を急に求められたときも、シンプルにわかりやすく表現することができています。

Episode05

製品の先にいるお客様の悩みを、
チームワークで解決していきたい。

品質保証部はお客様と直接顔を合わせることがない部署。だからこそ私は、他部署とのコミュニケーションがとても大切だと考えています。営業部や製造部と信頼関係を築くことができれば、お客様の悩みを共有し解決策を考えていくことができます。分析に関わる技術はもちろん、周囲の人を巻き込める人間力も養うことが、私の目標。いつか後輩ができたとき、「あの人に聞けば大丈夫!」と思われるような先輩になりたいんです。

私にとっての同志社女子大学

勉強以上の学びや気づきに出合える場所。

食物科学専攻に入って本当に良かった!と感じるのは、同じ“食”という分野に興味を待つ仲間に出会えたこと。4年間、成功することもあれば失敗を繰り返すこともありました。そんなときでも、支えてくれる仲間がいたから、最後まで楽しい大学生活を送ることができたのだと思っています。また、学生へのサポートの手厚さも、大学の魅力のひとつです。就職活動中は、キャリア支援部の面接練習などを積極的に利用。自分に足りないものを客観的に見つめ直すきっかけとなり、自信を持って本番に臨むことができました。みなさんにも、私が得たような学びや気づきを同志社女子大学で体感してほしいです。
※掲載内容はインタビュー当時のものです
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