
教諭
音楽文化専攻 卒業
一人ひとりのこどもに寄り添い、
その子らしい成長を支えていく。
「音楽」と「教育」。大学で得た2つの学びを生かしながら、小学校の先生として活躍している卒業生にインタビュー。こどもたちを指導するうえで大切にしていること、音楽を学んできた自分だからこそできる教育の在り方などについて語っていただきました。
教育の道へ進む勇気をくれたのは、
ボランティアで出会ったこどもたち。
小学校教諭になりたいという夢は持っていましたが、教育について学ぶにつれ、「教える責任」を自分がきちんと果たせるのか、進路に迷うこともありました。そんななか、転機になったのは、大学2年次の時に参加した小学校でのボランティア。丁寧にコミュニケーションをとるうちに、こどもたちが少しずつ心を開き、私を頼ってくれるようになったんです。この出来事から教えることの楽しさを実感し、教育の道に進む決意ができたのを覚えています。
達成感を得ることで、こどもたちに
“学ぶ楽しさ”を感じて欲しい。
担任を務めているのは2年生のクラス。授業はもちろん、遊びや給食指導も行っています。授業で心がけているのは全員が“わかった!”と感じられる瞬間をつくること。達成感を感じることで、学ぶ喜びを知って欲しいと思っています。できなかったことができるようになった瞬間や、クラスのみんなで発表会や運動会を成功させられたときは、先生である私自身も本当にうれしいです。生徒と共に成長できているなと感じられることが、なによりのやりがいになっています。
先生になってからも、日々勉強。
こども目線のクラス運営をめざす。
こどもたちが楽しく勉強と向き合えるクラスをつくるため、書籍を読んだり、先輩方からアドバイスをもらったりして、日々勉強を続けています。目標は大学2年次のボランティアで出会った先生の授業。集中できない子に勉強を強制するのではなく、「なんで嫌なのかな?」と語りかけ、寄り添う姿が印象的でした。私もあの先生のように、こどもたちとの関わりを第一に、信頼関係を築けるような教師になっていきたいと思っています。
音楽を用いた学びを取り入れて、
私らしい指導方法を確立したい。
大学で履修した授業のなかで特に心に残っているのは、リトミックや音楽心理学の授業。音楽療法を学ぶための授業ではあるのですが、音に合わせて体を動かし、感情を表現することはこどもの教育にもつながるものがあります。音楽と教育の両方を学んできた強みを生かして、音楽の力を日々の授業に取り入れていきたいと考えています。
音楽の力で、明るく楽しい
クラスの雰囲気をつくっていく。
こどもたちの言葉や反応から、たくさんのことを学ばせてもらって、私自身も育ててもらっているなと感じています。「もっとこうすればよかった」「次はこうしてみよう」という試行錯誤を繰り返しながら、生徒一人ひとりの長所を伸ばせるような先生になっていきたいです。音楽を生かした学級経営を行っていくのも目標なので、朝の歌や音楽を使った遊びを通じてクラス全体の雰囲気を明るく、楽しいものに導いていきたいと考えています。