
惣菜商品企画部(2020年2月時点)
食物科学専攻 卒業
納得いくまで、何十回と試作を繰り返す。
おいしい感動を、めざして。
食品メーカーに勤務し、商品開発を手がける卒業生にインタビュー。高校生のころから憧れていた職業だったそうです。彼女がつくった商品は、スーパーやコンビニで販売され、世の中においしさを届けています。商品開発の流れや、印象に残っているできごと、今後の目標などを語ってもらいました。
食べることも、料理も好き。
高校生から憧れていた商品開発。
食に携わる仕事に就きたいと考えたのは、高校2年生のとき。食べることも、料理も好きで、「自分で考えた商品がスーパーに並んでいたら素敵だな」と思い、商品開発の仕事をめざすようになりました。丸大食品を選んだ理由は、ウインナーやハムといった食肉加工品から惣菜まで、幅広い食品を手がけていることに魅力を感じたからです。
手がけた商品が店頭に並び、
手にとったときの喜び。
スーパーやコンビニに並ぶ商品の開発を担当しています。これまでに、スンドゥブの素やチキンドリアのソースといったレトルト食品、アヒージョやプルコギなどの冷凍食品を手がけてきました。開発にあたって、企画担当部署から寄せられたコンセプトや価格帯をもとに、食材選びからレシピづくり、試作を行い、他のメンバーにも試食をしてもらいながら味を改良します。納得のいく味に仕上げるために、試作を何十回と繰り返すことも。こうして完成した商品が販売され、店頭で並んでいるのを見ると、大きなやりがいと喜びを感じます。
丸大食品初となる、
「冷凍食品」の開発チームに抜擢。
コンビニ向けの商品を開発するようになったのは、入社4年目から。丸大食品にとって初となる「冷凍食品」の開発チームに配属され、アヒージョを担当しました。初めての冷凍食品ということもあり、レシピづくりに苦戦したことを覚えています。品質保証部の方と連携し、どのようにすればおいしい冷凍食品をつくり上げることができるのかを相談しました。発売までのスケジュールが限られており、焦る気持ちもありましたが、「おいしい」と納得できるまで試行錯誤を重ね、無事に商品を完成させることができました。
大学での実習や実験、
韓国への研修が、開発に生きている。
大学時代に多彩な食に触れ、調理経験を重ねたことは、現在の商品開発にも役立っています。私が所属していたゼミでは、出汁を口に含んだときに、旨味や塩味がどう感じられるかを実験。出汁の配合をほんの少し変えるだけで、おいしさの感じ方にも変化が生まれることを学びました。また実習では、日常生活では見かけないような珍しい食材も扱いながら、和食、中華、西洋料理など、さまざまな食を調理。おいしいことはもちろん、効率的な調理方法を身につけることができました。2年次のときに参加した、韓国への海外研修プログラムも心に残っています。特に、現地で味わった韓国料理のおいしさは忘れられません。その経験は、レトルト商品「スンドゥブの素」での、大辛味の開発の際に生かされたと感じています。
みんなが喜んでくれるおいしさを、
世の中に届けていきたい。
入社して以来、さまざまな商品を世の中に届けてきました。どの商品にも共通しているのは、「みんながおいしいと感じる味」であること。人それぞれに味覚が異なるため、多くの人に喜んでもらえる味を追求しながら、開発に取り組んでいます。私自身の味覚も技術も磨き続けながら、ヒット商品を生み出したいです。