Doujo Women's Career Story-多彩な業界で活躍する同女の卒業生インタビュー-

仕事内容も、やりがいも、大学時代のエピソードも、
卒業生のリアルをお届けします。
大阪府 都市整備部
東部流域下水道事務所 総務課
※取材当時
表象文化学部日本語日本文学科 卒業

生活にかかわる業務を支え、
人々の安全を守っていきたい。

大阪府庁の職員として働く卒業生にインタビュー。「何かあったときに、何もできない自分でいたくない」。まっすぐな言葉で語る彼女のモチベーションの源に迫るべく、行政職をめざすきっかけとなった原体験や、大学時代に得た気づきなど、さまざまなお話を聞かせていただきました。

My Story

Episode01

大震災を目にして芽生えた、
人のために力を尽くしたいという想い。

私が中学1年生のとき、東日本大震災が発生しました。テレビから流れてくる凄惨な映像に呆然としながらも、私の中で湧き起こったのは「何かあったときに、何もできない自分でいたくない」という気持ち。行政の公務員であれば、災害や有事の際にも矢面に立ち、減災から復興支援まで人々のために働けるのではないかと考え、広域自治体である大阪府に入庁しました。

Episode02

庶務の仕事から、研修講師としての登壇、
他部署の応援業務まで、柔軟に対応。

出先機関の総務課の庶務担当として、主に所内の物品調達や備品管理、事務費の予算・決算・執行管理を行っています。物品調達では所内のルールを構築したり、研修の講師として登壇する機会も。また、最近は新型コロナウイルスの影響で、他部署の応援に出向く機会が増えてきました。商工労働部では支援金の審査、健康医療部では救援物資や医療物資にかかわる事務、ワクチン接種を行う医療従事者の人材確保などの応援業務に従事。最前線の部署で現場を学ぶことができ、とても良い経験になりました。

Episode03

自分の業務の一つ一つが、
府民の安全につながっている。

大雨などが発生した場合、都市整備部は「水防」と呼ばれる被害防止のための警戒体制に入ります。そういった有事の際には私も事務所に出て、本庁や各センターとの連絡、調整などを行います。河川などの現場へ直接出向くことはありませんが、連絡や調整を円滑に行うことが、被害を食い止めようと動く現場職員のサポートにつながり、全府民の安全に帰結していくと考えて、全力を尽くすようにしています。防災・減災にかかわる責任の重い仕事ですが、めざしていた通りの働き方をできていることに、大きなやりがいを感じられています。

Episode04

大学生活を経て得たのは、
物事を柔軟に受け入れるしなやかさ。

卒業論文は格助詞「に」と「が」をテーマに執筆しました。「自転車“に”乗れる」と「自転車“が”乗れる」。後者は教科書的には誤用とされますが、人物の状況が違えば自然な表現だと捉えられることもあります。「ことばに正解はなく、常に変化するものである」、これは4年間の学びを通じて何度も感じたこと。この点について考えを深めていくなかで、明確な正解がなく常に変化するものごとは、ことばに限らず世の中にたくさんあふれている、と思えるようになりました。白と黒だけでなく、グレー、時にはピンクなこともある。そんな思考を身につけられたことで、仕事やプライベートでイレギュラーな出来事に直面しても、柔軟に受け入れられるしなやかさを得られたと思っています。

Episode05

自分が対応できる領域を広げていき、
防災計画の策定にも携わりたい。

働き始めてから実感したのは、府民の安全に影響する「何か」は、大きな災害だけではないということ。ウイルスの流行から隣の空き家問題まで、平穏な日々を妨げる問題は常に起こっていると気づき、インフラ関連とは異なる部署の業務も経験してみたいと考えるようになりました。現在携わっている業務とは違った側面からも問題を対処できるよう知識をつけて、最終的には、技術職の方も交えて防災計画の策定などを行う、危機管理室の仕事にも携われたらと考えています。

私にとっての同志社女子大学

学生の「やってみたい」を、全力で後押しする土壌がある。

日本語日本文学科は、いい意味で個性の強い人ばかりが集まった学科です。特定の作家が大好きな人、言葉選びが独特で表現力に長けた人など、独自の世界を持った友人ができるので、自分の知識や見解も豊かになります。そして同女には広がった興味をもとに「チャレンジしたい」と考えている学生を、後押ししてくれる体制が整っています。在学中は、学科会報誌「こむらさき」の編集長を務めました。先生方やOGで現在プロのライターをされている方にも意見をいただきながら活動できたことは、貴重な経験でした。また、国家公務員のインターンシップに応募する際には、推薦書の準備などでキャリア支援部の方々にサポートいただいたことが印象に残っています。皆さんもぜひいろんな分野にアンテナを張り、チャレンジ精神を持って、大学生活を楽しんでください。
※掲載内容はインタビュー当時のものです
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