ファッションアドバイザー
こどもとご家族、スタッフにまで、
笑顔が伝わり広がるお店をつくる。
新生児から6歳くらいまでのこども服を主に展開する「ミキハウス」で、ファッションアドバイザーとして働く卒業生にインタビュー。こどもとご家族、どちらにも寄り添える仕事を選んだという彼女に、今に生きる大学での学びや、現在のやりがいなどについても詳しくお聞きしました。
こどもだけでなくご家族も一緒に、
笑顔になってもらえるように。
私がこども服のファッションアドバイザーになったのは、地域のこどもたちを大学に招き、交流の場を提供する「こどパ」の企画・運営を経験したことがきっかけです。こどもたちのよろこぶ姿を見ることができただけでなく、ご家族から「こどもの日常を知ることができてうれしい」「いろんな子と出会えてありがたかった」と感謝の言葉をいただけたことに、とても心が動かされました。これを機に、こどもとご家族、どちらもを笑顔にできる仕事がしたいと考え、現在の職業を志望しました。
お店の魅力をSNSで発信し、
集客の促進と売上アップをめざす。
お店では接客や商品のディスプレイ、発注業務などの運営全般を担当しています。さらに私が力を注いでいるのが、お店情報のSNS発信。新型コロナウイルスの影響でお客様が店舗に足を運びにくくなってしまった状況を鑑み、お店のInstagramアカウントの立ち上げを自ら提案しました。オンラインショップの画像よりも素材感が伝わるアップの写真や、商品の着回しを提案するコーディネート写真などを掲載することで、お客様のご来店につながるように運用中。新人の私のアイデアを快く受け入れてもらえる環境に感謝しながら、チームの一員としてお店の売上に貢献できるよう、挑戦を続けています。
商品について伝えるだけでなく、
お買い物の時間が楽しくなる会話を。
接客の際に心掛けているのは、商品の説明だけをするのではなく、たわいもない会話を織り交ぜること。わざわざお店に足を運んでくださったお客様に、お買い物の時間そのものを楽しんでいただけるよう、きちんと会話することを意識しています。以前私が接客した方が再来店され、「この間はありがとうね」と声をかけてくださったことも。「ミキハウスの商品だけでなく、私の存在もお客様の来店の動機になりえるんだ」と感じ、より一層モチベーションが上がった出来事でした。
在学中のグループワークを通して、
話し合いの先にある楽しさを知った。
現代こども学科の授業は、ほとんどがグループワーク。中でも特に印象的だったのは「ミライバトン・プロジェクト」です。4年間の学びをチームでまとめて、一冊の本を制作するという取り組みなのですが、同じ学科とはいえ身についた力も考え方もそれぞれに違うので、意見を取りまとめるのは大変な作業でした。それでもみんなで議論を深める中で、新しい言葉や考え方が生まれていき、最後には全員が納得いくかたちを見出すことができたんです。この経験から私が学んだのは「話し合いを深めた先に、楽しさが見つかる」ということ。現在でも店舗で行われるフェアやイベントの目標設定を行う際には、話し合いを通してスタッフ一人ひとりの意見を明確にし、みんなで楽しみながら達成できる目標を設定するようにしています。
誰に対しても笑顔を向け、心の温度が
ふっと上がるような空気を生み出したい。
お客様にとっても、一緒に働く仲間にとっても、ここに来ただけで心がふっと温かくなるようなお店をつくることが私の目標。周りの人に自然と伝染していくような笑顔で、これからも接客運営にあたっていきます。そして尊敬する店長のように、新人や外国籍の仲間など、誰の言葉であっても平等に耳を傾け、一人ひとりの成長のチャンスを生み出していけるリーダーをめざしていきたいです。