社会システム学科大津 正和ゼミ Faculty of Human Life and Science | Department of Food Science and Nutrition
ホテルから雑誌、お菓子の包装まで。
あらゆる題材を観光×マーケティング視点で考える。
おしゃれなリゾートホテルや、歴史が詰まった観光名所、その土地でしか味わえない銘菓……。「旅行に行ったら必ず訪れたい/買いたい!」と思える魅力的な場所・ものの背景には、注目と人気を集めるための仕掛け=マーケティングが潜んでいます。大津ゼミでは、マーケティング視点を用いて観光名所や事業を見つめ、地域や企業のブランディング手法を紐解いていくことをめざします。
Teacher Profile

大津 正和 教授 Professor Otsu Masakazu
大学時代は理系学部に所属し、修士課程を修了。その後、畑の違う経営学に興味を抱いたため、再度大学に入学した。二度目の大学生活でマーケティングという学問分野に出会い、「人間の欲求と、それを実現する技術とのマッチング」という機能に惹かれ、研究者の道へ。勤めていた大学が観光学部を開設したことをきっかけに、観光マーケティングの領域に踏み込み、現在に至る。
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マーケティングとはなにか?を
知ることから、ゼミの活動がスタート。3年次の春学期、ゼミに入ってすぐの学生が最初に学ぶのは、マーケティングのいろは。3〜4名のグループに分かれて教科書を読み解き、基礎的な知識を獲得していきます。この授業の特徴は、「学生が学生に向けて講義を行う」という形式です。学生たちは自分が担当する教科書の単元を読み込み、不明点は事前調査を行った上で、グループメンバーに向けて講義を実施します。知識をインプットし、しっかりと理解した上で、他者に向けてアウトプットする。この経験を経ることで、マーケティング知識が定着していくことはもちろん、情報を分かりやすく相手に伝える力も身に付いていきます。
詳しく読む興味のある観光トピックを調査し、
客観的なデータから市場を深掘り。マーケティングに関する一定の知識が身についたら、次は観光に関連する市場調査にグループでトライします。外資・リゾート・ビジネスなど種別ごとに異なるホテルの魅力や特性を調べたり、複数の旅行会社が提供する「沖縄ツアープラン」を比較したり。普段は消費者として表面的にしか見ていなかったホテルや旅行プランを徹底的に深掘りすることで、見えてくるのはターゲットやニーズに合わせた企業側の努力やマーケティング手法。学生たちは客観的なデータを元に、その裏にある観光産業の仕組みや、マーケティングの奥深さを少しずつ理解していきます。
詳しく読むアンケート調査のノウハウや
統計学的な解析手法も習得。人の欲求を刺激して行動につなぎ、売れる仕組みをつくるのがマーケティング。「人の心の動き」と切っても切れない研究分野だからこそ、大津ゼミではほとんどの学生が卒業研究にあたって大人数向けのアンケートを行い、それを統計学的な考えに基づいてまとめます。「感覚」や「好み」といった定性的なデータを分析し、結論を導き出すアンケート調査には一定の技術が必要です。そのためゼミ生は3年次の秋学期に、アンケートと統計解析に挑戦。テーマと仮説の設定、アンケートの実施、SPSSというソフトを用いた統計解析など、卒業論文執筆のベースとなるスキルを実践的に学んでいきます。
詳しく読む教科書や文献が少ない分野だからこそ、
メディアや身近な情報が発想の元に。大津ゼミでは文献や先行研究よりも、メディアの情報や市場に流通するグッズをフックに旅行や観光といったトピックへの考えを深め、研究の種を見出すことを大切にしています。旅行番組を見て地域観光への興味を広げたり、お土産のパッケージを見比べて“どちらの方が欲しくなるか?”を考えたり。教科書やテキストの枠を飛び出して研究のアイデアを探っていくため、卒業論文のテーマにも「クラシックホテルのマーケティング」「嵐山におけるガイドブックの移り変わり」「朝ドラの舞台になった地域の事例研究」など、学生それぞれの個性が光る題材が並びます。
詳しく読む
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マーケティングを学んだことで、受け手の心象を描けるように。
観光や旅行を支えるホスピタリティ産業に興味があり、このゼミに入りました。学んできたマーケティングの知識は、卒業研究だけでなく日々の生活にも生きているなと感じます。例えばアルバイト先のホテルでお客様に接するとき。以前は「丁寧に応対しよう」という意識しかなかったのですが、ゼミでの学びを通じて「どうすれば相手の心を動かせるか」「もっと効率良い方法はないか」と考えられるようになりました。これはマーケティングを学び、“ホテルの評価を上げるための経営視点”を持てるようになったからこそ。この俯瞰的な視点は、企業に就職してからも自分の武器になると考えています。
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楽しいことを、楽しく学び、
のびのび成長できるゼミ。旅行雑誌が大好きで、そういったメディアを制作する仕事に就きたいと考えていた私。地域や観光地の訴求・ブランディングを学べる大津ゼミに入れば、雑誌制作に役立つ力も身に付くはずと思って、このゼミを選びました。ゼミの授業はグループワークが多く、わいわいと意見を交換しながら学びを深めていくスタイル。ゼミ生同士の仲が良く、交流会なども活発に行なっているので、日々楽しみながら成長できていると感じます。卒業後は地域活性化を図るイベント運営や冊子制作を行う会社に就職予定。ゼミで得たブランディングやマーケティングに対する知見をフルに生かして、働いていきたいです。
3年次生
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- 4月〜6月中旬
- ゼミ配属。マーケティングの基礎知識を学習
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- 6月下旬〜7月
- グループごとに、観光産業に関するリサーチ
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- 9月〜2月
- マーケティングリサーチ、アンケート、統計解析
4年次生
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- 4月〜5月
- 卒業論文テーマの決定
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- 6月〜9月
- 情報収集、アンケート調査、分析。ゼミ合宿
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- 9月
- 卒業論文中間発表
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- 10月〜1月
- 卒業論文を執筆・提出
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- 2月
- 卒業論文の発表
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- 3月
- 卒業
- 学芸学部 音楽学科 Department of Music
- 学芸学部 メディア創造学科 Department of Media
- 学芸学部 国際教養学科 Department of International Studies
- 現代社会学部 社会システム学科 Department of Social System Studies
- 現代社会学部 現代こども学科 Department of Childhood Studies
- 薬学部 医療薬学科 Department of Clinical Pharmacy
- 看護学部 看護学科 Department of Nursing
- 表象文化学部 英語英文学科 Department of English
- 表象文化学部 日本語日本文学科 Department of Japanese Language and Literature
- 生活科学部 人間生活学科 Department of Human Life Studies
- 生活科学部 食物栄養科学科 Department of Food Studies Human and Nutrition