社会システム学科Lisa Rogersゼミ Faculty of Human Life and Science | Department of Food Science and Nutrition
人と人との間にある、違いや差異。
その存在を認め、受け入れる方法を探る。
Lisaゼミは「ダイバーシティリーダーシップ育成」をテーマに、異文化への理解を深め、豊かな多文化共生のあり方を模索するゼミです。国籍や性別、育った環境によって人と人との間には多かれ少なかれ、「違い」が存在します。Lisaゼミでは、その違いが生み出す社会問題を探ると同時に、人々が違いを認め合い、受け入れ合うための方法を探究。ワークショップやディスカッションを通じて、学びを深めています。
Teacher Profile

Lisa Rogers 教授 Professor Lisa Rogers
異文化関係学を専門に、女性や移民、LGBTQ、障がい者など、マイノリティーとされる人々への交差性に着目した研究を行う。ゼミ活動においても、異文化や多文化共生をテーマに指導を展開。日本と海外文化を比較するかたちで異文化を論じる研究はもちろん、日本企業における女性の働き方に着目し、社会的視点からマイノリティーについて考えを深める研究など、幅広い題材を取り扱う。
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ワークショップを通じて、
意外と知らない“自分自身”をのぞきこむ。異文化や多文化共生を研究するということは、自分とは違う言語、文化、価値観を持った人たちについて学ぶということ。自己との違いから疑問や着想を得る学問だからこそ、Lisaゼミでの学びは「自分はどういった人間なのか」を知る“自己分析”から始まります。自己分析の授業は主にワークショップ形式で実施され、学生たちは性自認や出身地、母語などから自分が最も大切にしている軸を見出すアイデンティティー分析などに挑戦。今まで意識せずに過ごしてきた自分の軸を確立すると同時に、各自大切にしていることがゼミのメンバー同士でも異なることを知って、自己と他者の違いを認識します。
詳しく読む日本社会・世界規模の大きな問題も、
まず自分ごと化することが大切。マイノリティーや移民、女性に対する差別や偏見。Lisaゼミでは、こういった規模の大きな問題を広い視野で眺めつつ、自分ごと化して考えることを大切にしています。そのために授業では、学生同士のディスカッションを重視。議論を通じて自分の考えを言語化し、しっかりとアウトプットすることは、問題の自分ごと化につながります。各自の自己分析内容がゼミ内で共有されているため、ゼミ生同士が違いを認め合い、相手の特徴や考え方を踏まえて、スムーズな対話を行うことができます。ディスカッションを通して、さらに自己理解を深めながらダイバーシティを学ぶことはゼミ生たちのリーダーシップ育成につながっています。
詳しく読む先生との会話は英語がベース。
授業を通して、自然と英語力が身につく。Lisaゼミでは、先生との会話は英語、ゼミ生同士のディスカッションは日本語、といった形で言語を使い分けながら活動を実施。アメリカ出身のLisa先生との会話で、日々ネイティブの英語にふれられるので、ゼミ生からは「リスニング力が自然と高まった」「文法を気にしすぎるよりも、自分の意見をどんどん英語で伝えていくことが大事だと分かって、英会話に自信が持てるようになった」という声が上がっています。学生たちはゼミ活動を通じて英語力をしっかりと伸ばしていき、最終的には卒業論文を全て英語で執筆できる英語運用能力を身につけます。
詳しく読む多文化とふれあうフィールドワークで、
興味の幅を広げていく。Lisaゼミに所属する学生の多くは、英語圏への留学経験や、海外のエンタメ作品の影響を受けて、ヨーロッパやアメリカといった欧米の文化に興味を抱いています。そういった興味の視点を広げるために、ゼミではフィールドワークも重要視。2022年度の春学期には、ゼミ旅行という形で愛知県のテーマパーク「野外民族博物館 リトルワールド」を訪れました。世界各国のミニチュア建造物を見たり、各国のソウルフードを食べたりすることで、アフリカや東南アジアなど、欧米以外の文化を広く学び、研究テーマの選定に役立つ体験として蓄積していきます。
詳しく読む
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自分の意見を持つと同時に、相手を尊重する姿勢が身についた。
Lisaゼミでは、マイノリティーや異文化、差別・偏見など、これまでの人生であまり考えてこなかったことと、向き合う機会が多くあります。こういったテーマに対して、ディスカッションを重ねるうちに、自分の考え・意見を明確に持つ力がつきました。それと同時に学んだのが、自分が正解だと思うことが、他者にとっては必ずしも正しい訳ではない、ということです。自分の意見を持ち、それをしっかりと伝えながらも、相手と自分の違いを認め、異なる考え方も尊重していく。こういった姿勢を、今後社会に出て、企業でチームとして何かを成し遂げる際にも生かしていきたいです。
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自己分析の授業で、自分の輪郭がくっきりと見えるように。
高校の修学旅行でオーストラリアを訪れ、日本では体験できないような大自然の中で過ごした経験や、韓国ドラマが好きだったことなどから、異文化・多文化を学べるLisaゼミを選びました。ゼミが自己分析からスタートするのは意外でしたが、ラーニングスタイルやコミュニケーションスタイル、アイデンティティー分析を通して、私という人間の輪郭をしっかり捉えることができるようになったのは、大きな成果。ゼミで見つけた自分の軸は、研究に役立つだけではなく、これから始まる就職活動において企業を判断したり、自分をアピールする際のポイントになっていくと考えています。
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「ワークシート」を通じて、日々の出来事から学びを得るように。
Lisaゼミでは活動の一環として、「ワークシート」と呼ばれるレポートを週に2枚作成します。日記のような体裁で内容を書くのですが、実際にあったことに加えて「その経験から何を感じたか」「何を学んだか」「今後どうしていきたいか」を併せて記載する必要があるのが特徴です。このワークシートのおかげで、日々の出来事をじっくりと見つめ直して、そこから得たものを言語化する習慣が身につきました。これまでなら受け流していたようなことにも新しく挑戦し、さらに深く自分を知ることにつながっていると感じています。
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Lisa先生との対話を通して、
英語力が自然とUP。2年次に社会システム学科独自の英語学習カリキュラム「CASE」を受講したことをきっかけに、「もっと英語を学びたい」と思うようになりました。読む・聞く・書くを超えて、話せる英語力を身につけたいと思い、選んだのがLisaゼミです。Lisa先生はゼミのことだけでなく、学校生活や日々の暮らし、進路などの悩みにも寄り添ってくれる優しい人。なんでも相談できる距離の近さがあって、安心して頼ることができます。ゼミに入ってから、それまではあまり得意ではなかったTOEIC®️などのリスニング問題も、すっと聞き取れるようになり、英語力が自然と伸びていることを感じています。
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自分の考えをきちんとまとめ、
アウトプットする力を習得。文献を読んでレジュメをまとめたり、資料を読み込んだりする作業よりも、ディスカッションを通じて学生が意見を交換することを重視しているのが、このゼミの一番の特徴だと思います。自分の考えや意見が心の中にあっても、それを相手にきちんと伝わるように言語化するのは意外と難しいですし、一定の慣れやスキルが必要。そうした場面で役立つ「考えをアウトプットする力」が、このゼミに入ってからぐっと高まったと思います。就職活動においても、学生同士のグループを組み、ディスカッションを通じて意見をまとめていくような場面で、ゼミで得たアウトプット力を発揮したいです。
3年次生
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- 4月
- ゼミ配属、オリエンテーション
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- 4〜5月
- 自己分析、ダイバーシティディスカッション など
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- 6〜7月
- 異文化理解ディスカッション など
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- 7月
- フィールドワーク
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- 9月〜10月
- コミュニケーションスタイル体験、ディスカッション など
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- 10月
- ゼミ合宿
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- 11月〜1月
- 多文化価値観、異文化コンフリクト管理法ディスカッション など
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- 1月〜3月
- 文献調査。卒論テーマの選定
4年次生
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- 4月〜5月
- 卒論テーマの決定
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- 6〜11月
- 文献調査、卒業論文執筆
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- 11月
- フィールドワークと合宿
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- 12月
- 卒業論文提出
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- 2月
- 卒業論文発表
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- 3月
- 卒業
- 学芸学部 音楽学科 Department of Music
- 学芸学部 メディア創造学科 Department of Media
- 学芸学部 国際教養学科 Department of International Studies
- 現代社会学部 社会システム学科 Department of Social System Studies
- 現代社会学部 現代こども学科 Department of Childhood Studies
- 薬学部 医療薬学科 Department of Clinical Pharmacy
- 看護学部 看護学科 Department of Nursing
- 表象文化学部 英語英文学科 Department of English
- 表象文化学部 日本語日本文学科 Department of Japanese Language and Literature
- 生活科学部 人間生活学科 Department of Human Life Studies
- 生活科学部 食物栄養科学科 Department of Food Studies Human and Nutrition