皆さんこんにちは!現代こども学科4年次生のゆりです。
今回は、教職課程の授業の1つとして行われている模擬授業について皆さんにご紹介します。
まずは、模擬授業について説明します。
①模擬授業とは
自らが教師役になり、大学生を児童役にして授業を行う、教育実習の予行練習の場です。
②模擬授業を行う意味
模擬授業を行うことにより、教壇に立つということが具体的にイメージできるようになります。そして、先生や児童役からのアドバイスをもらうことで、今後の授業改善にもつながります。
また、失敗することで事前に授業を準備することの大切さも実感することができます。
つまり、教育実習で必要なスキルを身に付けるために行います!
つぎに、模擬授業に至るまでの流れを紹介します。
1年次生はこども学の概要を学び、2年次生から教職にかかわる授業が中心になっていきます。
2年次生の春学期は、「国語」、「算数」といった小学校での主要教科の授業が行われます。
各教科等の目標や教育内容が記載されている学習指導要領を使いながら、教科の本質を学んでいきます。
そして秋学期に入ると、「国語科指導法」、「算数科指導法」というように各教科の指導法の授業に変わっていきます。
この指導法の授業で行われるのが模擬授業になります!
では、模擬授業の準備や実際の様子について紹介します。
各教科によって細かい方法は異なりますが、 ほとんどの教科は3~4人のグループで行います。
扱う教材は、先生に指定されることもあれば、教科書を参考に自分たちで決めることもあります。
そして、授業全体の計画を練っていき、指導案を完成させます。
その指導案をもとに班で分担して30分~45分の授業を行います。
これは、3年次生の秋学期に行った体育科指導法の指導案です。
この授業では、40分の指導案を作成し、1人10分ずつ担当する形式でした。
文章だけでは表現が難しいこともあるので、このように図も併せて載せることが多いです。


その日に模擬授業を担当しない学生は、児童役に回りその授業に参加します。
そして授業後に振り返りを行い、良かった点・改善点などを挙げて全体で共有します。
小学校で扱うほぼ全ての教材の模擬授業を行うので、自分が授業を行う回数も、みんなの授業を見る回数も多いです。
そのため、失敗ももちろんありますが、学ぶこともたくさんあります。
私が、これまでの模擬授業で印象に残っているのは、板書の色についてです。
授業後、先生と一緒に作成した板書を見返してみたとき、白色のチョークしか使っていないことに気が付きました。
重要なことや、伝えたいところが全く分からない板書だったのです。
「どうしたらいいと思う?」と先生からの問いかけに、私はめあてやまとめ部分を色チョークで囲み、重要な言葉に波線を引きました。
すると一気に、板書に色が付き、まとまりが良くなったのです。
板書もただ書けばいいというものではないのだな、と実感しました…。
このような模擬授業を繰り返して、授業の進め方や45分間という時間の感覚をつかんでいきます。
3年次生の秋には教育実習があるため、模擬授業は実際に授業をするための大切な準備になります。
最初は、自分に授業なんかできるのだろうか…と、とても不安な気持ちでいっぱいでした。
授業の準備も、模擬授業も決して簡単ではりませんが、班や学科の仲間と一緒だったからこそ頑張ることができたという気持ちが本当に大きいです!
