ブックタイトル同志社看護 第4巻2019年
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同志社看護 第4巻2019年
同志社看護Doshisha Kango Vol.4, pp.1-6, 2019大学院看護学研究科看護学専攻(修士課程)の開設ー同志社における看護学教育のさらなる発展をめざしてーEstablishment of the Graduate School of Nursing Science, Nursing Science:with the aim of further development of nursing education in Doshisha1岡山寧子),眞鍋えみ子1)Yasuko Okayama,Emiko Manabe1.はじめに2018(平成30)年4月,同志社女子大学看護学部(以下,看護学部)がスタートして4年目を迎えた。「同志社女子大学らしい看護学教育とは何か」にこだわりながら,その具現化のために,日々学生達と向かい合っている。そして,同年,大学院看護学研究科看護学専攻(修士課程)が開設された。本学の研究科としては,文学研究科,生活科学研究科,国際社会システム研究科及び薬学研究科に次ぐ5番目となる。そもそも,看護学研究科設立についての実際的な動きは,看護学部開設時から大学院(看護学研究科)設置準備委員会を立ち上げ,文部科学省との折衝,設置計画の策定などの準備を経て,2017(平成29)年3月,文部科学省に設置認可申請書提出,同年8月設置認可を受け,開設の運びとなった。大学院看護学研究科看護学専攻(Graduate School of Nursing Science,Nursing Science:以下,看護学研究科)の修業年限は2年,入学定員は6名,学位名は修士(看護学)(Master of NursingScience)である。ここでは,同志社の看護学教育のさらなる発展を祈念して,新たな足跡である看護学研究科について,その設置に至った背景と目指すもの,そして教育研究の特色を紹介したい。なお,本文は同志社女子大学大学院看護学研究科設置認可申請書に基づいた。2.なぜ,看護学研究科の設置なのか1)同志社女子大学での看護学教育の開始同志社女子大学は,新島襄の先駆的な女子教育への情熱に基づき設立された「女子塾」を起源とする。明治9(1876)年の創立以来,「キリスト教主義」,「国際主義」,「リベラル・アーツ」を教育理念として,円満な人格を涵養し,国際的視野に立って建設的にかつ責任をもって生活し得る女性の育成を目指してきた。また一方で,新島襄は,新しい世の中にふさわしい医療人を養成したいという強い理想のもと,明治19(1886)年,同志社病院・京都看病婦学校での診療と看護教育を開始した。新島亡き後,学校は同志社の手を離れたが,医師佐伯理一郎により引き継がれ,第二次世界大戦後,看護の新制度になるまで続き,1000人近い卒業生を輩出,国内・外の看護の発展に貢献した足跡がある。そうした時の流れを経て,同志社女子大学では,平成27(2015)年に6番目の学部として看護学部を開設した。看護学部では,「いのちと生活に向き合う揺るぎない信念と良心を育てる」ことをモットー1)同志社女子大学看護学部,看護学研究科看護学専攻Doshisha Women?s College of Liberal Arts, Faculty of Nursing and the Graduate School of Nursing Science1