ブックタイトル同志社看護 第4巻2019年
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同志社看護 第4巻2019年
「同志社看護」第4巻の発刊によせて看護学部看護学科が開設されてから4年が経とうとしています。この春,初めての卒業生を送り出します。卒業する学生達と話していると,この4年間のめまぐるしかった時間と学部の移り変わりを思わずにはいられません。色々なことがありましたが,彼女達のとても成長した姿に,ホッとすると同時に頼もしささえ感じています。そして思わず「これからの道,ファイト!」と,心の中でエールを送っています。この「同志社看護」も第4巻をお届けすることができました。いずれも,関係者の皆様のお力添えの賜物と心より厚くお礼申し上げます。「同志社看護」は,看護に関する研究論文だけでなく,日頃の教育実践活動をとりまとめた教育実践研究や報告,あるいは社会貢献活動の成果報告,大学運営に関する内容など,幅広い内容を盛り込んでいきたいと考えております。第4巻には,投稿論文3編,寄稿,2018年6月に開催された看護学部FD講習会の内容を掲載させていただきました。大学院看護学研究科の特別講義と合同で開催したFD講習会では,「臨床におけるナラティヴ実践のすすめ」というテーマで,心療内科医の中川晶先生にご講演いただきました。先生はナラティヴの臨床応用を実践されており,ご講演ではナラティヴについての解説や臨床での実践方法について,事例を交えながらお話しいただきました。ナラティヴとは,医学や看護を実践するうえで,その根拠に基づくだけでなく,患者自身が病をどう捉えているのかを,対話を通じて理解し尊重しようという理念です。患者との会話を分析するのではなく,その話しを「物語」として聞くこと,その「物語」を促進することが治療や看護につながるということです。これからの医療では,患者自身が病への思いをしっかりと伝えることがますます重要になってくると思います。それを医師や看護師がどのように受け取り,実践につなげていくのか,そのヒントを具体的にご示唆いただくことができました。最後に,「同志社看護」の発刊は,同志社女子大学看護学会の事業の一環です。教員のみならず,学生達と共に,この看護学部のすばらしい未来をつくりあげていくことへの一つの足跡になることを願っています。看護学部長岡山寧子