ブックタイトル同志社看護 第4巻2019年
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同志社看護 第4巻2019年
認知症の人の睡眠障害への看護支援に関する文献検討研究方法デザイン調査内容・調査期間介入有無と内容結果・成果実態調査スリープスキャン(タニタ製,マット型睡眠計)1年間計測,Barthel Index,N式老年者スケール,夜間の排泄援助方法,属性(年齢,性別,要介護度,入所期間)-膀胱留置カテーテルを除く14名は,排泄自立群8名,介助群6名,入眠時刻,起床時刻,睡眠時間,中途覚醒率,レム睡眠率,浅睡眠率,深睡眠率に有意差はなかった.中途覚醒にも差はなく夜間の定時排泄介助が睡眠の質に与える影響は小さかった.実態調査スリープスキャン(タニタ製,マット型睡眠計)1年間計測,Barthel Index,N式老年者スケール,属性(年齢,性別,要介護度,入所期間)-15名(平均年齢は85.4歳)の入眠時刻は19時台,起床時刻6時台,睡眠時間11時間は在宅者に比べ2時間長かった.各睡眠段階から年齢相応の睡眠の質が確保できていた.季節差では,夏は遅寝早起き,冬は早寝遅起きの傾向であった.冬季の中途覚醒,レム睡眠が少なかった.実態調査アクティウォッチ(フィリップス・レスピロニクス製)3日間,このうち,3日間装着不可能者は,老人生活リズム観察イベントリー使用-25名のうち日中の離床頻度が2回以上では1回の者よりも総睡眠時間が長く,就寝前床上時間が1時間以上の者は睡眠効率が低かった,好みのレクリエーションがある者はない者より睡眠効率が高く,就床時間や生活習慣,好みを取り入れることが睡眠リズム調整につながることが示唆された.・対象者1名は夕食直後19時頃から就寝,起床は6~7時頃と平均就床時刻が11時間であった.・スリープスキャンはデータ送信に時間を要するため24時間連続測定は不可能である.睡眠段階の判定精度には検証が必要である.実態調査スリープスキャン(タニタ製,マット型睡眠計)測定期間:1ヶ月間ー実態調査アクティグラフ(AMI社製,腕時計型睡眠計),機器は非利き手首装着連続7日間測定,Barthel Index,N式老年者用スケール,睡眠剤使用の有無ー・就寝前の床上時間が1時間以上の者は1時間未満の者に比べて総睡眠時間が短く,中途覚醒回数が多く,睡眠効率が低かった.入所者の就寝時間にあわせたベッド誘導を行い,照度や消灯時間の調整が必要であった.介入研究介護者による1時間ごとの観察による睡眠日誌(予備調査としてアクティウォッチと睡眠日誌の同時測定により妥当性を確認)30日間のコントロール期間の後,日中週3回,午後14時~16時の1時間アクティビティ介入30日間8名のうち,夜間最長睡眠持続時間の有意な延長1名,中途覚醒回数減少1名あり,他の者は総睡眠時間,夜間睡眠時間が延長傾向で中途覚醒回数も減少傾向であった.実態調査アクティグラフ((A.M.I社製,腕時計型睡眠計),4夜5日間アクティグラフを装着,機器は非利き手首装着.5日間は,行事等がない期間.ー・施設内高齢者の起床時刻は5時台で早朝覚醒,就床時刻は20時台であった.・夜間の総覚醒時間平均は約60分,中途覚醒9.6回であった.・総睡眠時間は加齢変化よりも個人差が大きかった.・睡眠パターンは3群(環境によらず単相性,多相性,在宅不明確から入所時明確)に分類された.昼夜不明確群の活動量,リズム振幅は有意に低く,覚醒時間が短かい上に認知症が重度でADLが低かった.・高齢者個々の睡眠覚醒リズムの昼夜明確性に適応したケアを行うことが必要であった.実態調査アクチグラフ(A.M.I社製,腕時計型睡眠計)による睡眠測定4ケ月間,機器にカバー装着.観察者による睡眠覚醒判定ー介入研究24時間終夜ポリグラフ(24時間連続測定),4日間高度痴呆患者への日中介入:デイルームで担当介護者が90~120分覚醒するように付き添う・高度痴呆患者の睡眠構造は睡眠段階Ⅰ度増加,段階Ⅱ,レム睡眠減少,睡眠効率低下が特徴的であった.・睡眠構造の変化や活動・休息リズム障害には,脳の機能的,器質的要因による生体リズム障害が関連し,社会的同調因子を強化する介入が有効であった.・介護者と非介護者9名を比較した結果,介護者の方が睡眠ステージ(S)1が高く,S2が低い傾向があった.睡眠段階出現率は,第2周期のS1が高くS2が低く第3周期のS3 +S4が高かった.主観的睡眠は,介護者は寝つきに時間を要し起床後に疲労感があった.介護者の方が朝夜ともに疲労度が高かった.実態調査睡眠ポリグラフ(連続2夜測定),主観的睡眠評価(SEQ日本版),疲労感(日本産業衛生学会「自覚症状しらべ」)-33