ブックタイトル同志社看護 第4巻2019年

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概要

同志社看護 第4巻2019年

らえないか直接調整した」「ふつうは病院の先生は往診してくれないのに,往診してくれるという画期的なことになった」「入院時のケアプログラムを作成して準備してくれた」「レスパイトの時期は最初から計画的に入れてもらった」「小児のリハビリを実施している理学療法士がいたので協力を依頼した」など12の文章で構成された。『訪問看護ステーションとの調整』は,「訪問看護の導入も相談しながら連携した」の文章で構成された。『市町村との調整』は,「保健所保健師と市町村保健師が足並みをそろえながら連携を始めた」「退院調整の時は保健所が主で市町村が従で動く」など5つの文章で構成された。『消防署との調整』は,「緊急時どうすればよいか主治医と連絡をとってもらった」「いくつかの消防署すべてに情報を流して,どこが対応してもいいように動いてくれた」など7つの文章で構成された。『障害福祉課との調整』は「生活のことになるので福祉の担当も最初から入ってもらった」など2つの文章で構成された。『退院カンファレンス』は,「退院カンファレンスのときに,レスパイトも見越した在宅支援会議を開催した」「地域主治医の先生にも来てもらった」など5つの文章で構成された。【退院時の対応】は,サブカテゴリー『退院時立ち合い』とし,「退院する専門病院には保健所保健師が立ち会った」「自宅での受け入れは市の保健師が待機するという役割分担をした」の2つの文章で構成された。【退院後の調整・連携】は,1『専門病院との連携』2『地域中核病院との連携』3『地域薬局との連携』4『訪問看護ステーションとの連携』5『市町村との連携』6『消防署との連携』7『連携会議』8『保健所内の調整』9『今後を見通した調整』が9つのサブカテゴリーで構成された。『専門病院との連携』は,「地域カンファレンスの報告をした」など3つの文章で,『地域中核病院との連携』は,「理学療法士にリハビリをしてもらってその効果が出た」など4つの文章で構成された。『地域薬局との連携』は,「何か所からか出ている薬剤を1人の薬剤師が在宅で管理できるようになった」「薬剤師による家庭訪問が行われた」など5つの文章で,『訪問看護ステーションとの連携』は「地域中核病院に併設する訪問看護ステーションが,もう1つの訪問看護ステーションと一緒に訪問看護をしてくれた」など3つの文章で構成された。『市町村との連携』は,「安定したら市町村が主で保健所は従になる」「問題が大きくなったら保健所がまた調整する」など4つの文章で,『消防署との連携』は,「3か月に1回か,ちょっと落ち着いていても半年に1回は絶対に連絡します」など4つの文章で構成された。『連携会議』は,「今後の療養の仕方,分担について話し合っている」「前回から変わったところはないか定期的に開催して情報共有している」「新しいスタッフが入ると,今までの情報を共有してチームとしてどういうふうに関わっていくかを共有する」など18の文章で構成された。『保健所内の調整』では,「業務担当制なので,それぞれの情報を共有している」「タイトなスケジュールで動くので,担当保健師が動きやすいように業務を調整してくれた」など5つの文章で構成された。『今後を見通した調整』では,「これからの節目として,外部のいろいろな人と交流していきたいと考えている」「もう少し大きくなってきて安定してくると,次は保育園とか小学校とか検討する必要がある」「チームとしてシステムとしてどういう状況にあるかを評価する」など15の文章で構成された。3.保健師の果たした役割大カテゴリー《保健師の果たした役割》は,カテゴリーとして,1【業務担当保健師と管理職保健師の役割】,2【保健師の強み】,3【大事にしていること】の3つで構成された。【業務担当保健師と管理職保健師の役割】は,『業務担当保健師の役割』『管理職保健師の役割』『業務担当保健師と管理職保健師の両方の役割』の3つのサブカテゴリーで構成され,『業務担当保健師の役割』は,「担当者レベルの調整をする」「写真を撮らせてもらって記録に残す」など8つの文章で構成された。さらに,『管理職保健師の役割』は,「所属長が動くのはポイントの1つと思っている」「担当レベルではなく,機関レベルでの調整にならないといけない」など6つの文章で構成された。『業務担当保健師と管理職保健師の両方の役割』は「新たな仕組みをつくるためには所属長と担当者の両方が動かないといけない」の文章で構成された。【保健師の強み】のカテゴリーは,サブカテゴリーとして『保健師の強みを生かす』とし,「1つの事例を,在宅医療,リハビリ,成長発達保障,保育所や学校など,すべてトータルのサポートができるのは,保健師だからこそできること」「最初は命を守るだけで精いっぱいだったけど,将来をみて保育所やいろんなネットワークづくりをやっていけるのは,保健師だからできる」など6つの文章で構成された。【大事にしていること】では,『顔の見える関係づくり』『活動の積み重ね』のサブカテゴリーで構成された。22