ブックタイトル同志社看護 第3巻

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概要

同志社看護 第3巻

する尺度であり,当てはまる項目を4段階(0点~3点)で自己評価する。得点範囲は両因子ともに0点~21点で,各因子ともに,0~7点は「不安または抑うつなし」,8~10点は「疑診」,11点以上は「確診」と分類される。本研究では,八田ら(1998,pp.309-315)が翻訳したHADS日本語版を使用した。なお,HADS日本語版の使用においては,開発者らに使用許諾をとり,使用上の注意点を遵守した。2)SF-36日本語版SF-36は,入院前,入院後,退院後1ヶ月の3時点で調査した。健康関連QOL尺度であるSF-36は,健康に関する8つの概念の身体機能(P F),日常役割機能-身体(R P),体の痛み(B P),全体的健康感(G H),活力(V T),社会生活機能(S F),日常役割機能-精神(R E),心の健康(MH)を測定する尺度である。過去1ヶ月間の状態を質問している。国民標準値を50とした標準得点に換算して算出し,高得点ほどQOLが良い状態を示している。なお,使用においては,iHope International株式会社とライセンス契約を結び,調査担当者のためのガイドラインを遵守した。7.データ分析方法記述統計量は,SF-36の各得点,HADSの不安・抑うつ得点を算出した。SF-36の各得点およびHADSの不安得点と抑うつ得点における経時的推移を検討するために,繰り返しのある一要因の分散分析を行った。有意水準は5%とし,時間による主効果が認められた得点において,Bonferroniの多重比較により,下位検定を行った。SF-36の得点は,対象者と同年代の標準値を比較した。データ解析にはSPSS Statistics 24を使用した。8.倫理的配慮本研究は,香川大学医学部倫理委員会の承認を得た(承認番号H22-070)。対象者には,研究の目的・方法,プライバシーや個人情報保護を厳守することとその方法,研究の同意をいつでも撤回でき,撤回しても不利益を受けないこと,研究結果は学会で発表する可能性があること,カルテの閲覧からの情報収集等を口頭と文書で説明し,署名のうえ同意を得た。4回の調査実施前に,研究協力あるいは同意撤回の確認を行った。質問紙票は無記名とし,符号対応表を作成し,連結可能匿名化でデータを処理した。Ⅲ.結果1.対象者の概要(表1)調査期間中に担当医より選定された対象者は42名であった。そのうち,手術中止5名,転院など外来受診しなかった者4名,同意撤回2名であり,最終的に31名が解析対象者となった。対象者の内訳は,男性17名(54.8%),女性14名(45.2%)で,平均年齢70.9±9.7歳(54~88歳)であった。また,術式は椎間板切除術が18名(58.1%),後方固定術が13名(41.9%)であった。平均術前在院日数は4.6±1.1日(2~7日),平均術後在院日数27.9±10.3日(16~54日)であり,退院先は自宅17名(54.8%),転院14名(45.2%)であった。手術経験は平均2.1回であり,初回が8名,表1??対象者の概表要1対象者の概要N=31人数((%)平均年齢70.9±9.7歳平均術前期間4.6±1.1日平均術後期間27.9±10.3日性別術式退院先手術経験男性17(54.8)女性14(45.2)椎間板切除術18(58.1)後方固定術13(41.9)自宅17(54.8)転院14(45.2)なし8(25.8)1回あり5(16.1)2回あり5(16.1)3回あり4(12.9)4回あり8(25.8)5回あり1(3.2)日常生活動作(術前)自立26(83.9)一部介助5(16.1)装具装着(術前)仕事家族構成あり7(22.6)なし24(77.4)あり8(25.8)なし23(74.2)独居2(6.5)夫婦世帯17(54.8)二世帯12(38.7)4