ブックタイトル同志社看護 第2巻

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概要

同志社看護 第2巻

「同志社看護」第2巻の発刊によせて看護学部看護学科が開設されてから3回目の春を迎えることができました。これも、関係者の皆様のお力添えの賜物と心より厚くお礼申し上げます。2年生や3年生になった学生たちは、色々な意味で看護学と真摯に向き合う顔つきになり、それぞれが成長していることを実感します。新1年生は、学部教育の中心軸である「同志社女子大学らしい看護学教育」のスタート台に立ったばかりで、これからが楽しみなところです。「同志社看護」は、看護に関する研究論文あるいは研究報告を掲載するという研究中心の編集となりますが、日頃の教育実践活動をとりまとめた教育実践研究や報告、あるいは社会貢献活動の成果報告、大学運営に関する内容など、幅広い内容を盛り込んでいます。この第2巻には、投稿論文3編をはじめ、学生へのキャリア教育でご指導いただいている山崎聡子先生からのご寄稿、本学部全教員で担当の看護総合実践演習での模擬患者(SP)育成支援の取組みの報告、そして昨年度の看護学会主催の学部開設記念講演の内容を掲載させていただきました。開設記念講演では、本学と学術交流等に関する包括協定を締結している宗教法人在日本南プレスビテリアンミッション淀川キリスト教病院のホスピス・こどもホスピス病院看護部長長尾真由美先生をお招きし、「ホスピス・こどもホスピス病院と看護」についてお話しいただきました。淀川キリスト教病院では、長年日本の緩和医療を牽引してきたホスピスを発展させ、世界的にも先駆的な医療型ホスピス・こどもホスピス病院を、2012年に開設されました。現在は、淀川キリスト教病院にその機能を移されていますが、看護部長はその初期からホスピスケアに尽力されており、その長年のご経験に基づく様々な看護のあり方など、心に響くお話しをうかがうことができました。乗り越えることが難しい大きな苦難や試練に出会ったとき、その苦難や試練の中に意味や価値を見出すことができるならば、人はそれを乗り越えて行けること、そのときに寄り添いながら共にあることが看護の原点だということをお教えいただきました。「同志社看護」の発刊は、同志社女子大学看護学会の事業の一環です。その意味でも教員のみならず、学会の一員である学生達と共に、この看護学部のすばらしい未来をつくりあげていくことへの一つの足跡になることを願っています。看護学部長岡山寧子