ブックタイトル同志社看護 第2巻

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概要

同志社看護 第2巻

3 SPの養成1)SP講習会説明会でSPの登録をした25名を対象に,オリエンテーションとシナリオ説明および練習の場として,SP講習会を下記の要領で2回実施した。看護OSCEに参加する条件として,2回の講習会参加を義務付けたため,参加しやすさを考慮して,いずれの回も2日間開催した。(1)1回目ねらい:1看護OSCEの意義とSPの役割が理解できる。2看護OSCEのシナリオの流れとねらいが理解できる。内容:看護OSCEの概要を説明したのち,今回のシナリオを提示し,教員が模擬演技を実施した。その後,SP2~3名を1グループとして教員1人が担当し,シナリオを読み合わせ,次いで演技の練習を行った。最後に全員で意見交換を行った(図1。)導入?(5分)??司会あいさつ?本日の流れ説明?????概要説明?(20分)?? OSCEの概要、SPの役割、当日の流れ等説明シナリオ? ? SP用シナリオ説明資料を用いてSPの動きを説明説明と??シナリオに基づいた教員による模擬演技模擬演技(30分)?質疑応答(10分)??シナリオに関する質疑応答?シナリオの読み合わせグループ?ワーク? ?演技練習:学生役を教員が演じ、SPは交代で患者役を演じる(50分)?意見交換?(10分)??演じてみての質疑応答、感想(2)2回目?図1 SP講習会1回目の概要?図?? ??講習会?回目の概要???ねらい:1シナリオに基づいた患者役割を演じることができる。??2学生の学習意欲につながるフィードバックができる。3 SPとしてのスキルアップを図り,不安なくSPの役割を果たすことができる。内容:SPとしての活動内容の分析結果においてフィードバックの難しさが挙げられており(鹿島,吉村,吉本他,2014),2回目の講習会ではフィードバックを中心に講習会を実施した。演技の練習とフィードバックの練習を合わせて行えるプログラムとした(図2)。まず,フィードバックの方法について資料をもとに説明した。フィードバックでは,学生の演技に対するコメントを,最初に肯定的内容(positive),否定的内容(negative),最後にまた肯定的内容(positive)の順番で行うよう説明した(中村,2011)。次に肯定的な表現について表に示して説明した。フィードバックについての説明後,グループに分かれ(1グループ4~5名,教員2名),今回の課題内容を実際に行い,フィードバックの練習を行っ40