ブックタイトル同志社看護 第2巻

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概要

同志社看護 第2巻

体力測定会参加希望高齢者の閉じこもりリスクと孤独感との関連点の平均は5.0±2.1点であった。また,LSIK得点は中央値の5.0点で2分し,6点以上の高群が42.1%,5点以下の低群が54.5%であった。表2対象者の概要2表2.対象者の概要2n年齢539孤独感得点539生活満足度K(LSIK)得点5212.基本属性,生活状況,健康状態等と孤独感との関連mean±SD74.7±5.237.6±9.45.0±2.1表3に,基本属性,生活状況,健康状態等の各群における孤独感得点の比較を示す。性別では,男性38.4±9.6点に対し,女性36.7±9.1点で,男性の孤独感が有意に高値を示した(p=0.043)。年齢区分では,前期高齢者37.1±9.3点,後期高齢者38.1±9.4点と年齢区分で孤独感に有意差は認めなかった(p=0.228)。世帯構成においても,独居では38.2±10.1点,夫婦のみでは38.4±9.1点,その他の世帯では36.5±9.4点で,有意差は認めなかった(p=0.07)。別居家族と会う頻度では,週に2,3回以上が37.0±9.1点,週1回程度~月1,2回が36.8±8.9点,年に数回以下またはいないが38.8±10.0点であった(p=0.088)。また近所に頼れる人の人数が3人以上では34.4±8.3点,1~2人では38.2±8.8点,いないでは44.9±10.1点で有意差が認められた(p<0.001)。主観的健康感では,健康である群36.9±9.3点,健康でない群42.1±8.9点で健康でない者の方が,また,主観的体力では自信あり群36.0±8.9点,自信なし群40.5±9.6点で体力に自信のない者の方が孤独感は高かった(ともにp<0.001)。うつのリスクでは,リスクなし群の36.4±8.7点に対し,あり群は43.2±10.3点でうつリスク保有者の孤独感が有意に高かった(p<0.001)。家庭内の仕事では,あり群の孤独感得点は37.1±9.2点,なし群は41.0±10.3点で仕事がない者の孤独感が高かった(p=0.002)。趣味では,あり群は36.6±9.1点,なし群は42.2±9.4点で趣味のない者の孤独感が高かった(p<0.001)。グループ活動への参加の有無による孤独感得点は,参加している群は36.7±9.1点,参加していない群は39.2±9.7点であり,参加してい表3基本属性、生活状況、健康状態等と孤独感との比較表3.基本属性、生活状況、健康状態等と孤独感との比較n孤独感得点性別男性275 38.4±9.6 0.043女性264 36.7±9.1年齢区分前期高齢者301 37.1±9.3 0.228後期高齢者238 38.1±9.4世帯構成独居65 38.2±10.1 0.07夫婦のみ247 38.4±9.1その他227 36.5±9.4別居家族と会う頻度週に2、3回以上138 37.0±9.1 0.088週1回程度~月1、2回22636.8±8.9年に数回以下またはいない17438.8±10.0近所に頼れる人の人数いない6644.9±10.1<0.0011~2人25738.2±8.83人以上21434.4±8.3主観的健康感健康である47636.9±9.3<0.001健康でない6242.1±8.9主観的体力自信あり35636.0±8.9<0.001自信なし18240.5±9.6うつのリスク24なし44436.4±8.7<0.001あり9543.2±10.3家庭内の仕事あり47237.1±9.20.002なし6541.0±10.3趣味の有無あり44936.6±9.1<0.001なし8842.2±9.4グループ活動への参加参加している36736.7±9.10.004参加していない17139.2±9.7生活満足度K(LSIK)高群22733.7±8.1<0.001低群29440.5±9.3注)1.孤独感尺度点数の値はmean±SDを示す。2.世帯構成,別居家族と会う頻度,近所に頼れる人の人数は一元配置分散分析を,それ以外の項目は対応のないt検定を実施した。p13