DOSHISHA WOMEN’S COLLEGE LABORATORY MAGAZINE
Lab mag. ゼミの学びを知るWeb Magazine

クラシックのみならず、
音楽への興味を幅広く拡張。

椎名亮輔 ゼミ
学芸学部音楽学科 音楽文化専攻

Lab mag. Doshisha Woman’s College of Liberal Arts | Seminar Introduction

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Laboratory Profile -ゼミについて

音楽学科 音楽文化専攻 椎名亮輔 ゼミ Faculty of Liberal Arts | Department of Music

音楽に関するどんな研究も歓迎!
自由な視点で音楽を見つめるゼミ。

音楽文化卒業研究として、幅広いテーマで音楽を追求するのがこのゼミの特徴。教科書には載っていないジャンルや前例の少ない題材も多く、学生が抱く音楽への独自の興味が研究対象になります。参考文献のリサーチやインタビュー・アンケート調査などを通して研究を進めるなかで、探究心や思考力、積極性が養われていきます。現場の状況や問題点を理解することで、将来そこで働く自分をイメージすることにもつながります。

Teacher Profile

椎名 亮輔 教授 Professor Ryosuke Shina

哲学的な「音楽美学研究」と実証的な「音楽史研究」の二つが主な研究領域。西洋近代に呪縛された「音楽美学」をさまざまな方法によって解き放ち、新しい可能性を探る。「音楽史研究」の具体的対象は近現代フランス・スペイン音楽であり、内外研究資料を幅広く研究することはもとより、現地調査もおろそかにしない。今年はエリック・サティの研究書を出版の予定。

What’s Lab Can Do? どんなことをするの?

  • Lab CAN 1 音楽教育からJ-POP、
    ゲーム音楽まで、
    多彩なテーマで視野を広げる。

    音楽教育における課題や椎名林檎など現代の音楽、ゲーム音楽、宝塚歌劇の歌など、ゼミ生の研究テーマは十人十色。音楽に関することであれば、自由にテーマを設定できるのが魅力です。これまで学問的視点で見ることがなかったジャンルを掘り下げることもあり、音楽への新しい見解が生まれ視野が広がっていきます。卒業論文のテーマ設定後は椎名先生とのマンツーマンの指導で方向性を定め、制作に向けての要約をゼミで発表。多彩な研究内容を知ることで、ゼミ生同士の刺激につながるそう。どんなテーマでも的確なアドバイスで導いてくれる椎名先生のもと、それぞれの研究を深めていきます。

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  • Lab CAN 2 前例の少ない研究だからこそ、
    磨ける情報収集力。

    オリジナリティのある新しい研究テーマほど、論文などの参考文献は多くありません。そのためゼミ生は、資料集めで苦労することも。例えば2022年度から本格的に導入される小学校の教科担任制に焦点を当てた「小学校における音楽の専科制度」という研究テーマでは実例が少ないため、教育現場でのインタビューやアンケート調査を実施。すでに制度が導入されている小学校の教育現場を直接調査し、メリットやデメリットを浮き彫りにしました。またゲーム音楽といった新分野の研究では、これまで自分がゲームと関わってきた経験も元にしながら、ゲーム音楽の奥深さを探究したそう。資料が少ないからこそ、情報収集力や観察力、自分の足を使ってリサーチする力が養われていきます。

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  • Lab CAN 3 研究を通して社会を身近で学び、
    卒業後の自分を思い描けるように。

    ゼミ生は研究を通していろいろな人と関わっていきます。自分の研究を説明し理解してもらい、調査の協力をお願いすることも重要な作業のひとつ。そういった作業を通して、学生たちは社会に出れば必要になる、自分の意見を伝える積極性やコミュニケーション力を身につけていきます。また卒業後に教員をめざす学生も多いため、教育現場のリアルな声や現場の様子を知ることができるのも大きなメリットです。研究を経て、将来の自分が働く姿を明確に思い描けるようになったゼミ生も多いのだとか。好奇心から始まった研究で社会とつながり、得た知識を卒業後に生かすことが期待できます。

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Voice - Seminar Student Interview - ゼミ生インタビュー

  • VOICE 01 VOICE 01

    自分が書く論文がひとつの事例になることをめざして。

    私は「小学校における音楽専科について」というテーマで、音楽専科が導入されているさいたま市の小学校をリサーチしています。研究にあたっては、専科設置当初を知る先生にインタビューし、現場の先生方33名にアンケートも実施。アポ取りやアンケート収集は大変でしたが、誰かがこの論文を読むことで制度の重要性に気づくきっかけになれたら…という気持ちがモチベーションになっていました。教員採用試験との両立で研究が思うように進められない時にも、椎名先生の励ましの言葉に救われました。卒業後はさいたま市の小学校音楽専科の教員として働き、ゼミで得た知識を生かしていきたいです。

  • VOICE 02 VOICE 02

    好きなことを貫いて、論文として完成させたことが、自信になった。

    ゲーム音楽を研究したくて、このゼミに入りました。参考文献が少ないので苦労しましたが、椎名先生に文献を紹介いただきこの分野に詳しい方の話を聞かせて下さり、自分ではたどり着けない情報を得ることができました。ゲーム音楽はジャンルによって共通点があり、音楽がゲームの雰囲気作りに貢献していたり、世界観を壊さない効果音が使われていたりするもの。そんなゲームと音楽の強い結びつきを、学問目線で知ることができました。これまで自分を出すことが苦手でしたが、小さい頃から好きだったゲームという題材で突き進むことができ、成長できたと感じています。 

  • VOICE 03 VOICE 03

    自分やゼミ仲間の研究で広がった視野を、教員になって生かしたい。

    音楽について自由に学べる点に惹かれ、このゼミに入りました。私の卒業論文のテーマは、音楽の授業に対する子どもの好き嫌いについて。ボランティアに行っている小学校と中学校の生徒を対象にアンケートを取り、データを集めました。私は教員をめざしているので、どうすれば生徒の興味を引き出せるか、音楽の授業のどんな部分に苦手意識を感じているのかなどを知れたことが、今後の仕事にも役立つと感じています。ゼミ仲間の個性的な研究に触れ、幅広い知識を得ることができたのも、大きな成果のひとつ。これからは教員として、子どもたちに音楽の幅広い魅力を伝えていきたいです。

Album ゼミの日常風景を、のぞいてみよう!

Calendar スケジュール

4年次生

  • 4月
    ゼミ配属
  • 5〜7月
    卒業論文テーマ決定、参考文献表の制作・要約
  • 9〜1月
    卒業論文執筆
  • 2月
    卒業論文の作成・提出
  • 3月
    卒業