海外こども事情

2019年度 タイ

8月17日(土)~8月28日(水)

現代社会学部現代こども学科「海外こども事情A」が、藤原孝章教授の引率により学生14名が参加して行われました。参加者は現代こども学科12名(3年次生3名、2年次生9名)に加えて、音楽学科3年次生1名、社会システム学科3年次生1名の合計14名でした。

2005年から隔年で実施し、今年8回目です。チェンマイYMCAをプログラム・パートナーとして、タイ北部の社会問題や開発問題を扱い、現地の子どもと交流するスタディーツアーとなってからは7回目です。

主な訪問先は、タイ北部の主要なNGOして有名なチェンマイYMCAが活動を行い、信頼関係を築いて来た地域や施設です。具体的には、公立小学校や高校の英語や算数、数学、プログラミング、課題探究などの授業参観と子どもや高校生との交流、スラム地域やストリートチルドレンの一時避難センター、性産業に従事する女性を支援するNGO、コーヒー有機栽培とフェアトレードに契約している村、持続可能な農業を始めた農村でのホームステイ、観光地(象キャンプや寺院)などです。テーマとしては、エスニック・マイノリティ、エコツーリズム、持続可能な開発と農業、児童労働、売買春・人身売買、フェトレード、貧困といったリアルな問題を取りあげています。しかし、現在グローバルな共通目標となっているSDGsと関連して具体的にアプローチが可能な地域やトピックばかりです。

参加者たちは、日本の机上の勉強ではできない体験や問題に遭遇し、多くのこどもたちと交流し、毎日、夜遅くまで情報を共有し、学んだことをふりかえりました。最後には、YMCAのスタッフに、みずから作成したウエビングデザインをもとに、英語での5〜10分間のスピーチ(学んだことの発表)を行い、現地スタッフも含めて、互いにまなびあう場となりました。

参加者のプログラム評価も「大変良好、良好」がほぼすべてに与えられています。DWCLA10においても、思考力、変化対応力、コミュニケーション力、自己管理力が身に付いたとする参加者がほぼ全員であった。参加度、学び度、推薦度どれも120%です。

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英語でのプレゼンテーション

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農村でのこどもとの交流

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象キャンプ

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学びの成果発表のための作品

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小学校でのこどもとの交流

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自己紹介用のキューブと記念品​​​​​​​

2017年度 タイ

8月18日〜29日
現代社会学部現代こども学科の「海外こども事情A」が、藤原孝章教授の引率により学生12名が参加して行われました。2005年から隔年で実施し,今年で7回目、12年になります。チェンマイYMCAをプログラム・パートナーとして、タイ北部の社会問題や開発問題を扱うステディツアーとなってからは6回目です。
主な訪問先は、公立小学校やスラム地域、エイズ孤児や山岳民族のこどもを預かる施設、有機農法によるコーヒー栽培とフェアトレードマーケット、タイ・ミャンマー国境地帯、観光地(象キャンプや寺院)などに加え、今回は、ストリートチルドレンの一時保護施設や現地の高校での日本語とタイ語の学びあいを加えました。
観光のあり方、児童労働、貧困、エイズ、性産業、有機農業とフェトレードなど、現在、日本をはじめ世界で取り組まれているSDGs(持続可能な開発目標)とも関わるテーマばかりです。また、「国際こども研究会DEC」の学生にとっては絵本の贈呈、タイ語で練習してきた人形劇も「発表する」場でもありました。
参加者たちは、事前学習を超えた体験や問題に遭遇し、多くのこどもたちと交流し、毎日、夜遅くまでふりかえりをしました。まさに、主体的・対話的で深い学び、最後には英語での5分間スピーチを全員が行い、現地スタッフとともに学びあう場となりました。今回も参加度、学び度、推薦度100%の言葉に尽くせない体験となりました。
参加者の各自の報告は『海外こども事情A タイスタディツアー報告書(2017年8月18日〜29日)』をご覧ください。また、このような経験の成果も出版することができました(『大学における海外体験学習への挑戦』子島進・藤原孝章編、所収)。

 

2015年度 タイ

現代社会学部現代こども学科の「海外こども事情A」が、藤原孝章教授の引率により学生20名が参加して行われました。参加者はこども学科18名、社会システム学科1名、国際教養学科1名の20名でした(4回生1名,3回生7名,2回生12名)。
2005年から隔年で実施し,今年6回目、丸10年になります。チェンマイYMCAをプログラム・パートナーとして、タイ北部の社会問題や開発問題を扱うステディツアーとなってからは5回目です。
主な訪問先は、公立小学校やスラム地域、エイズ孤児や山岳民族のこどもを預かる施設、有機農法によるコーヒー栽培とフェアトレードマーケット、タイ・ミャンマー国境地帯、観光地(象キャンプや寺院)ですが、テーマとしては、エスニック・マイノリティ、エコツーリズム、持続可能な開発と農業、児童労働、売買春・人身売買、フェトレード、貧困、エイズ問題といったヘビーな問題を取りあげています。
また、「国際こども研究会DEC」の学生にとっては絵本の贈呈、タイ語で練習してきた人形劇も「発表する」場でもありました。
参加者たちは、日本の机上のお勉強ではできない体験や問題に遭遇し、多くのこどもたちと交流し、毎日、夜遅くまで情報を共有し、学んだことをふりかえりました。最後は、アクティブ・ラーニングそのもので、YMCAのスタッフに英語での4分間スピーチ(学んだことの発表)を行い、現地スタッフも含めて、互いに学びあう場となりました。また、身についたと思うDWCLA10は、9割以上の学生が「コミュニケーション力、思いやる力、思考力、プレゼンテーション力」をあげました。
「とても濃い10日間」「得るものが多すぎて溢れ出るのが怖いくらい」「何ものにも代えられない学び」「文字だけの情報ではなく実際に目で見て、考え、学ぶ」といった言葉に代表されるように学び度、推薦度120%です。

 

2014年度 台湾

8月28日(木)~9月6日(土)

2014年度『海外こども事情B』は、台湾と日本の保育・教育内容を比較しながら、特に幼保一元化が完全に実施された台湾の実情を見て、日本の幼稚園、保育所や小学校のありかたについて考えることを目的に実施しました。今年度は14名が参加し、台湾の小学校・幼児園(幼稚園)等で実習を行うとともに、国立台北教育大学などの学生と交流。海外のこどもたちの生活環境に目を向けることで、その国の文化・歴史から現在の経済状況、将来の諸問題まで学びを深めました。

 

2013年度 タイ

8月17日(土)~27日(火)

タイ北部の社会問題や開発問題を扱うステディツアー。
主な訪問先は、公立小学校やスラム地域、エイズ孤児や山岳民族のこどもを預かる施設、有機農法によるコーヒー栽培とフェアトレードマーケット、タイ・ミャンマー国境地帯、観光地(象キャンプや寺院)。テーマは、エスニック・マイノリティ、エコツーリズム、持続可能な開発と農業、児童労働、売買春・人身売買、フェトレード、貧困、エイズ問題。日本ではできない体験や問題に遭遇し、多くのこどもたちと交流し、毎日、夜遅くまで情報を共有。最後にYMCAのスタッフに英語での3分間スピーチ。学び度、推薦度120%の旅。藤原孝章教授の引率。参加者はこども学科20名,音楽学科2名の22名(3回生10名,2回生12名)。

2012年度 タイ

日本とニュージーランドの保育・教育についての比較、プレイセンターでの幼少期の親支援の実態について視察、考察した。また、ヴィクトリア大学教育学部生との研究交流会でのディスカッション、国立博物館、動物園等の街探検、周辺の海岸線散策を通して、ニュージーランドの学術・文化・歴史・自然への学びを深める貴重な体験をした。笠間浩幸教授、埋橋玲子教授の引率により、参加者11名。

2011年度 タイ

現地のこどもとの交流を課題としたスタディーツアーです。2011年度は、タイにおける貧困と開発の問題(人の移動、観光開発、フェアトレード、児童労働、HIV/AIDSや山岳民族のこども支援の現状など)を視察しました。現地スタッフ(チェンマイYMCA)のスタッフに支えられ、参加者20名にとっては、単なる授業にとどまらない人生におけるすばらしい経験と学びになりました。


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