<特別講義>大学卒業後 介護老人保健施設で管理栄養士として活躍されている、床井多恵氏による特別講義

2017/10/11

2017年10月11日、食物栄養科学科管理栄養士専攻の特別講義が開催され、管理栄養士専攻の1年次~4年次および大学院の学生約200名が参加しました。

 今回は本学の卒業生で、病院での管理栄養士として就職され、その後介護老人保健施設の立ち上げから携わり、現在は介護老人保健施設で管理栄養士として活躍されている床井多恵先生をお招きして、「私が管理栄養士を続けている15の理由 ~病院・高齢者施設勤務の経験から~」と題して特別講義を行いました。

 
先生が挙げられた15の理由は、

1. ご自分の幼少期の入院生活から、憧れの職業であったこと
2. 仕事の上で、ご自分の趣味を生かして人とかかわれること
3. 食事指導を行ううえで、食事で美しくいられることが学べること
4. 施設の立ち上げなどを経験して、他職種のスタッフと一緒にいろいろな体験をすることが出来ること
5. スタッフと一緒に仕事をする中で、みんなの応援があって仕事が進められること
6. 妊娠や出産、子育てや介護をするうえで自分自身の健康管理に役立つこと
7. いろいろな特技で自分の才能を生かすことが出来ること
8. 信頼される職業であること
9. いろいろな人の役に立つこと
10. 家族を幸せに出来ること
11. 子育てに役立つこと
12. 他職種とのつながりの中でドラマのような刺激的な体験が出来ること
13. いろいろな資格にチャレンジして学び続けることが出来ること
14. 大好きな人たちと過ごせること
15. 将来にも役立つ仕事であること

でした。ご自分の幼少期からの生活や、学生時代に感じた管理栄養士という憧れの仕事に就かれ、スタッフと共に、仕事を進められている姿が伝わりました。管理栄養士として多くの大変なことを乗り越え、楽しく充実した日々を送っておられる背景には、共に働くスタッフや患者様と謙虚に向き合って築かれた信頼関係があることがよくわかりました。また、家族やスタッフに恵まれ、一つ一つの仕事をきちんとこなし、共に働く多職種の方の考え方を理解し、日ごろから良好なコミュニケーションを心がけておられることが、周囲の理解や協力を得る秘訣だということもよくわかりました。

講演後には、会場から仕事に対する姿勢や、これまでのスタッフとの交流方法などについて積極的な質問が出ました。

この講演を通して、家庭を持ち、仕事と家事・育児・介護のバランスをとっておられる姿は、これから社会に出て仕事をする学生にとってもおおいに参考になったことでしょう。