2020年度 食物科学専攻特別セミナー 『食品企業における研究開発の最前線と商品開発を学ぶ』第3回

2020/11/30

2020年11月20日楽真館R401教室で食物科学専攻特別セミナー第3回が開催され、59名の学生と15名の教職員が参加しました。

今回はカゴメ株式会社イノベーション本部自然健康研究部長の菅沼大行氏をお迎えし、「野菜を知る・野菜を計る:野菜摂取不足ゼロを目指して」という題で講演して頂きました。

「食による健康寿命の延伸」という企業理念の下、機能性表示食品の取り組み、皮膚のカロテノイド量の簡易測定で野菜摂取の充足度を計る装置(“べジチェック”)の開発など、日本人の野菜摂取量を増やすために菅沼さんたちが取り組んでこられたことをわかりやすくお話して頂きました。講演終了後、持参して頂いた“べジチェック”を学生・教職員が実際に体験し、自分の野菜摂取レベルを知って一喜一憂しました。写真の通り、野菜摂取十分 (充足度 8.8) の学生と 野菜摂取不足 (充足度 4.3) の教員の手の色は見た目にも大きく異なっていました。

講演後の感想を読むと「健康寿命を伸ばすことの重要性や、疾病予防と野菜摂取の関係が理解できた」「自分は一日推奨量 350 g の野菜を摂取できていないし、難しい」というコメントが多く見られました。また、機能性表示食品について授業で習っていた学生も多く、表示認定までの作業の大変さや企業の責任、その表示が消費者の行動変容(野菜摂取)を促す心理的効果に強い興味を示していました。

第4回セミナーは 12月23日(水)に開催され、味の素株式会社食品研究所商品評価グループ上席研究員の川﨑寛也氏に「おいしさのサイエンスとデザイン」という題でご講演頂く予定です。これまで3回のセミナーでは、それぞれ異なる角度から研究開発の最前線に触れることができました。次回で、このセミナーシリーズは最終回となります。お見逃しなく!

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