「デントン・プロジェクト」完成試写会

2013/03/06

日時:2013年2月26日(火) 15:00~
情報メディア学科生有志による「デントン・プロジェクト」が制作したドキュメンタリー映像『ミス・デントンを探して〜同志社に60年を捧げた女性〜』の完成試写会が、本学にて開催されました。

映像は、同志社女子大学同窓会館において、同窓会のみなさんと在学生とが共同でパンプキンクッキーを作るシーンから始まりました。そのレシピは、『同志社女子部の母』と称されたミス・デントンによるものです。新島襄によって日本にキリスト主義の学校が設立されたことを知り渡日、以来、同志社女学校・女子専門学校の教師のひとりとして、生涯を献げた女性宣教師ミス・デントン。

今回の映像は、文献やインタビューをもとに作成されたその生涯の再現ドラマと、今出川キャンパス内のメモリアル・ストーンや栄光館など、デントンの功績を示すモニュメントを巡るドキュメンタリーで構成されています。国籍にとらわれることなく、日本の若者に教育という形で奉仕し続ける姿。映像を通して知る深い信仰心と教師という枠を超えての人間愛に、デントンの墓碑であったメモリアル・ストーンに刻まれた『神と同志社の為に尽くした60年間』という言葉が重なり、感動に涙を流す参加者もありました。

上映会終了後は、助言と監修にあたられた坂本清音名誉教授、プロジェクトメンバーのゼミ担当者で、おなじく監修にあたられた中村信博教授と川田隆雄教授も交えての茶話会が催され、試写会参加者ひとりひとりが作品への意見・感想を述べる場となりました。完成に辿り着いた喜びを噛み締めながらも、真剣にその意見を受け止める先輩メンバーの姿に、後輩たちもいたく感化されたようです。

今回のプロジェクトにより、現在まで続く同志社女子大学の歴史の礎となったミス・デントンの存在を改めて深く知った学生たち。デントン・プロジェクトは、実際にデントンを知る世代から、現在の若者へと渡される新旧の架け橋となりました。今後もデントンプロジェクトは後輩たちに受け継がれ、映像だけでなく様々な表現メディアの可能性を追求しながら長期的に継続されていく予定です。その過程で、ミス・デントンの精神も受け継がれていく事でしょう。